死滅回遊とは?ルールや目的の詳細をネタバレ解説【呪術廻戦】

死滅回遊とは?ルールや目的の詳細をネタバレ解説

「死滅回遊」とは羂索が引き起こした、大規模な呪術的儀式です。作中では、天元と日本人の同化前の慣らしとして行われました。簡単に説明すると、結界の中で繰り広げられる、呪術師同士の殺し合いです。

しかし、ルールがかなり複雑で、理解しきれていない方も多いでしょう。本記事では死滅回遊のルールや、目的の詳細まで詳しく解説していきます。死滅回遊について詳しく知りたかった方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【呪術廻戦】死滅回遊とは

まず、死滅回遊の概要や、目的について詳しく解説していきます。死滅回遊は羂索によって引き起こされた大規模な呪術儀式です。原作18巻160話から開始されました。羂索の「天元と日本人の同化」という目的を果たすための、前準備となる儀式です。

参加者は主に「泳者(プレイヤー)」と呼ばれます。その儀式に、伏黒の姉である伏黒津美紀も泳者として巻き込まれてしまいました。羂索に虎杖達は津美紀を結界から救い出すため、死滅回遊への参加を余儀なくされます。

死滅回游の概要

死滅回遊を簡単に説明すると、呪術を用いたバトルロワイヤルです。参加者は羂索によって選ばれた、1,000人近い術師と呪霊となっています。そして1,000人の参加者が、日本全国にある10個の結界内で殺し合いを行うということです。

しかし、参加者の中の全員が全員、人殺しをしたいわけではありません。そもそも死滅回遊の参加に、消極的な者もいるでしょう。ですが、羂索に選ばれた泳者は、参加もしくは戦闘を拒めば術式を奪われるルールがあります。

結界内で呪力を使って戦わなければ、羂索の目的は果たされません。そのため、強制的に結界内で殺し合いが行われるよう様々なルールが設けられています。結果として、各結界内で、壮絶な戦いが繰り広げられました。

死滅回遊の各コロニーと彼岸へ渡す仕組み

死滅回遊の目的は、日本全土を対象に「彼岸へ渡す」ことにあります。「彼岸へ渡す」とは日本全土を結界が横断することで、日本人全員に呪いをかけることです。そのため、死滅回遊では日本本土に10の結界(コロニー)が設けられています。

そして10の結界が、日本海側にある「彼岸へ渡す結界」と繋がっています。そして泳者同士が10の結果内で、呪い合うことで生まれるエネルギーで起動する仕組みです。結界は起動すると、日本海側から太平洋側へスライドし日本を横断します。

そして、結界に触れたもの全員に、呪いがかけられ慣らしが完了するということです。なお、北海道だけは「彼岸へ渡す」結界の範囲外となっています。理由としては既に「呪術蓮」により、霊場として慣らしが済んでいると天元から語られました。

羂索が死滅回游をはじめた目的・これまでストーリー

羂索は呪力の新たな可能性を模索する中で、天元と人類の同化という手段に辿り着きます。しかし、六眼を持つ術師の邪魔などもあり、1000年近く実現できずにいました。しかし、本編開始の12年前に伏黒甚爾の介入により、天元は星漿体との同化に失敗します。

これにより天元は呪霊に近い存在へと進化し、呪霊操術の術式対象となります。また進化した天元は、星漿体以外との同化も可能となりました。更に本編開始前の1年前に、羂索は夏油の死体を奪うことで、呪霊操術も手にしています。

全てのピースは羂索の元に集まりました。しかし、現時点で人類との同化を行っても、高確率で不完全なものになります。そのため、死滅回遊によって日本人を彼岸へ渡し、同化前の慣らしを行う必要があったのです。

原作漫画のどこからどこまで?全何話?

死滅回遊編は原作18巻の160話から、原作24巻220話までと考えられます。死滅回遊は220話以降も続きますが、ルールの追加により新規泳者の参加が打ち切られました。また原作221話では五条が復活し、223話からは「人外魔境新宿決戦」編が開始されます。

そのため、死滅回遊編の区切りとしては、参加を打ち切った220話までが妥当でしょう。なお作中の時系列では、10月31日から開始され、11月18日に参加が打ち切られています。話数では60話近くありますが、僅か19日間の出来事です。

天元が慣らしまで2ヶ月かかると話したことからも、かなりの短期間で完了したことが分かります。恐らく、途中で米軍が結界に介入したことも、慣らしが早まった要因の一つでしょう。

死滅回游のルールをネタバレ解説【ネタバレ】

ここからは、死滅回遊のルールについて解説していきます。死滅回遊のルールはかなり複雑です。更に作中では7つもルールが追加されたため、当初よりも難しくなっています。しかし、要点さえ抑えれば、理解するのは簡単です。

死滅回游の総則・ルール

死滅回遊には最初から8つほどの総則(ルール)が定められていました。基本的には死滅回遊の永続性の担保と、泳者同士の殺し合いを強制することが要点となっています。まずは最初のルールを軽くおさらいしていきましょう。

1:泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界(コロニー)にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。

羂索が選んだ泳者に、死滅回遊への参加を強制するものです。19日以内と記載されているため、結界を選ぶ時間は十分に与えられています。泳者が覚醒したのは作中で10月31日24時頃なので、11月20日0時頃までが期限とされていました。

しかし、11月18日には、羂索によって新規泳者の参加が打ち切られています。そのため、実質的に18日までが期限だったと言えるでしょう。

2:前項に違反した泳者からは術式を剥奪する。

19日以内に死滅回遊へ参加しなかった泳者は、術式を剥奪されます。なお、術式の剥奪=死と考えていいでしょう。術式は脳と、密接に関わりがあると示唆されていました。そのため、術式を奪われるということは脳を無理矢理に弄られることを意味します。

実際、天元も死滅回遊に参加しなければ死ぬと、ルール解説の時に語っていました。ただ、術式を持たない真希のような存在に、このルールが適用されるかは不明となっています。

3:非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。

泳者を結界に閉じ込めるには、泳者が「自ら望んで結界に入った」という前提が必要です。そのため、最初から結界内にいた人々には、1度結界から出る機会が与えられます。

最初から結界内にいたのでは、「望んで入った」という前提を満たせないからです。

4:泳者は他泳者の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。

これは至極単純で、泳者同士で殺し合うことで点を獲得可能です。詳しい解説は、次項で行います。

5:点とは管理者(ゲームマスター)によって泳者の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。

第4項に明文された「点」の価値について詳しく解説されています。原則として術師を殺した場合は5点、非術師は1点です。術師同士で殺し合った方が結界に利益があるので、術師の点が高いのは当然ですね。

6:泳者は自身に懸けられた点を除いた100得点(ポイント)を消費することで管理者と交渉し、死滅回游に総則を1つ追加できる。

泳者は100得点消費することで、管理者であるコガネと交渉しルールを追加できます。死滅回遊には元々、結界を出るためのルールがありません。そのため、結界から出たいのなら、他泳者との殺し合いを余儀なくされるということです。

ちなみに術師1人殺すごとに5点なので、最低でも20人の命が必要になります。非術師を襲うなら100人です。そのため、ルール追加で結界から離脱されても、かなりの呪力が得られる仕組みとなっています。

7:管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。

管理者にルールの追加を強いるためのルールです。死滅回遊を中止するようなルールでない限り、管理者はルール追加を認める必要があります。

逆に言えば、死滅回遊を終わらせるようなルールは追加できないということです。そのため「無条件で死滅回遊から離脱できる」というルールは追加できません。

8:参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。

泳者に殺し合いを強制させるためのルールです。仮に結果内に参加しても、殺し合いをしなければ泳者から呪力は放出されません。それでは羂索が死滅回遊を引き起こした意味がなくなります。

そこで得点の変動=他泳者との殺し合いを行わない場合、命を奪うルールを用意したのでしょう。これにより殺し合いの強制だけでなく、死滅回遊の永続性も担保されています。

死滅回游で追加されたルール

ここからは、死滅回遊の開始後、新たに追加されたルールについて解説していきます。虎杖たち高専メンバーだけではなく、何人もの泳者がルールの追加を行いました。そのため、様々な思惑が絡み合ったため、新規ルールには一貫性がありません。

そこで時系列やストーリーを追いながら、より詳しく解説していきます。

9:泳者は他泳者の情報──“名前”“得点”“ルール追加回数”“滞留結界(コロニー)”──を参照できる。

原作18巻158話にて、鹿紫雲一が追加したルールです。鹿紫雲は宿儺と戦うためだけに死滅回遊に参加した、受肉タイプの泳者となっています。しかし、結界内をただ回っているだけでは、宿儺を見つけることは難しいでしょう。

そもそも結界は10個もあるので、宿儺が同じ結界にいるとも限りません。そこで、宿儺を探すために、鹿紫雲は全泳者の情報を参照できるようにしました。しかし、このルールにより、虎杖達は無闇に泳者を殺す必要はなくなります。

そして、100点以上獲得している泳者と戦闘し、得点を譲渡させることを目的に動き始めました。

10:泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる。

原作19巻167話で、日車寛見によって追加されたルールです。103点保持していた日車と戦闘した虎杖が、戦闘の末に追加させました。死滅回遊では総則8によって、得点の変動が見られなければ術式を剥奪されます。

逆に言うと、「得点の変動」さえ見られれば、術式を剥奪されないという解釈も可能です。そこで虎杖達は新しい「得点の変動」の手段として、得点の譲渡を追加しました。これにより、身内で得点を譲渡し続ければ、戦わなくても術式を剥奪されることはなくなります。

つまり最低1点あれば、殺し合う必要がなくなったということです。

11:泳者は身代わりとして新規泳者を結界外に招き、100点を消費することで死滅回游から離脱できる。

原作24巻211話で、伏黒によって追加されたルールです。当初から伏黒達は、津美紀を死滅回遊から離脱させることを目的に行動していました。そして、300近く得点を集めたことで、このルールを追加します。

ちなみに、伏黒は当初「泳者を無条件で離脱させる」ことを望んでいました。しかし、それでは全泳者が離脱して、死滅回遊が終了する可能性があるため却下されます。次に要望したのが、新規泳者を身代わりとして招くことで、離脱を可能にするルールでした。

しかし、これもルールに抵触するということで却下されます。最終的には身代わりを結界外から呼びつつ、100点を消費することで離脱可能になりました。

12:泳者は結界を自由に出入りすることができる。

原作24巻212話にて、津美紀に受肉した万(よろず)が追加したルールです。これにより、10個の結界を自由に行き来できるようになりました。万が自分の故郷で、宿儺と戦えるように追加したルールだと思われます。

なお、結界を出入りできるだけで、死滅回遊から離脱できるわけではありません。そのため、第7項における「死滅回遊の永続性」には抵触しないルールとなっています。

13:死滅回游への参加を現時点2018年11月18日21時9分をもって打ち切る。

原作25巻220話にて、羂索が追加したルールです。本来であれば第7項に抵触する、追加できないルールとなっています。泳者の参加を打ち切れば、既存の泳者が全員死亡した時点で死滅回遊が終了してしまうからです。

しかし、羂索は天元を取り込んだことで、日本にある浄界も手中に収めていました。そして死滅回遊の結界は、浄界をベースに作られています。つまり、浄界が破壊されれば、死滅回遊も強制的に終了するということです。

そして羂索は、ルール変更を呑まなければ、浄界を破壊し死滅回遊を強制終了させると脅します。すぐに死滅回遊を終わらせるか、既存の泳者が死ぬまで持続させるかをシステムに選ばせたのです。

14:夏油傑、伏黒恵、氷見汐梨を除く全泳者の死亡をもって死滅回游を終了する。

第13項と同じく、220話にて羂索が追加したルールです。本項も13項のように、死滅回遊の永続性を妨げるルールとなっています。しかし、羂索が天元を使い、死滅回遊の強制終了をちらつかせたことで承認されました。

ちなみに、羂索が13項と14項を追加した理由は、天元と日本人を同化させるためです。死滅回遊を通して、羂索の目的だった日本人の慣らしは完了しました。しかし、死滅回遊を行ったままでは、天元と日本人の同化は実行できません。

そこで、意図的なバグを起こすことで、死滅回遊を終わらせるルールを追加させました。なお、死滅回遊の永続性は、元々は羂索が縛りとして設けたものです。羂索は「永続する儀式を終わらせる」難題な縛りを設けることで、死滅回遊を成立させていました。

15:天元による人類との超重複同化の発動権は伏黒恵が持つこととする。

249話にて、羂索が最後の力で追加したルールです。羂索は自身が殺された時のために、保険を作っていました。それが第15項です。天元による同化を伏黒=宿儺に託すことで、自身が死んでも計画が果たせるようにしました。

なお、221話にて宿儺と羂索の間で、縛りが設けられていることが示唆されていました。恐らく、羂索が死んだ時には、宿儺が代わりに計画を果たす縛りが結ばれていたのでしょう。

死滅回遊のポイントをわかりやすく解説

死滅回遊には現状、計15個のルールが存在しています。元々あった8つのルールは死滅回遊の永続性と、殺し合いの強制を目的としたものでした。しかし、追加された7つのルールは提案者も目的も異なっています。

そこで虎杖や羂索が追加したルールで、死滅回遊はどのように変化したのか?押さえておくべき3つのポイントを元に、死滅回遊がどんな儀式になったのか解説していきます。

殺し合いの強制を止める

まず虎杖達は殺し合いの強制を止めるため、第10項のルールを追加しました。死滅回遊は第8項によって、点の変動がない場合、術式が剥奪され死亡するようになっています。そのため、殺し合いたくない泳者も、殺し合いに参加させられていました。

そこで虎杖達は、「得点の譲渡」を可能にするルールを追加しました。他泳者との間で得点の譲渡を行うことで、得点の変動という条件を満たせるようにしたのです。これにより、津美紀を殺し合いに巻き込まれることは無くなりました。

また、人を殺したくない虎杖や高羽のような泳者が、殺し合いをしなくても良くなります。他にも、他泳者と交渉し得点を譲渡し合うという、平和的な生き残り方も可能になりました。

死滅回遊からの離脱

殺し合いの強制を止めた虎杖達は、死滅回遊からの離脱ができるよう画策します。そして追加されたのが、第11項目のルールです。これにより、「身代わりと100点」を用意することで、死滅回遊から離脱可能になります。

虎杖達は第1目標を、津美紀を死滅回遊から離脱させることに据えていました。そのため、11項を追加したことで、死滅回遊における目的は達成されたと言えるでしょう。しかし、津美紀の体は死滅回遊が始まった時に、万に乗っ取られていました。

そのため、虎杖達が追加したルールは、津美紀のために使われていません。しかし、宿儺との決戦前に離脱したい高専メンバーもいたため、その際役立ったものと思われます。

死滅回遊の永続性を否定

羂索が追加した13,14項のルールは、主に死滅回遊を終わらせるためのものでした。死滅回遊は羂索が始めたのに、終わらせようとするなんて矛盾してると思いますか?しかし、死滅回遊はあくまで、「日本人の慣らし」が目的でした。

羂索の最終目的はあくまで「天元と日本人の同化」です。死滅回遊は同化を行うための、手段の一つに過ぎません。そして、死滅回遊を通して、羂索は19日ほどで日本人の慣らしを終えました。

しかし、死滅回遊を行ったままでは、同化の実行を行うことができません。そこで死滅回遊を終了させるためのルールを、新たに設けました。羂索の追加したルールは一貫して、天元と日本人の同化のためにあったということです。

死滅回游の各コロニーのプレイヤー一覧

死滅回遊では10個の結界に分かれ、戦闘が行われていました。高専メンバーも各コロニーに散らばっていたので、誰がどこにいるか把握しづらかったでしょう。そこで死滅回遊の各コロニーに登場した泳者を、ストーリーと共に紹介していきます。

なお、死滅回遊で設置された結界の所持地は以下の通りです。

  • 青森
  • 岩手
  • 宮城県(仙台)
  • 東京(2会場)
  • 愛知
  • 京都
  • 大阪
  • 広島
  • 鹿児島(桜島)

なお、本記事では、作中にて詳細に描かれた4箇所の結界のみ解説します。

東京第1結界(コロニー)

東京第1結界 参加者リスト
  • 虎杖悠仁
  • 伏黒恵
  • 日車寛見
  • 髙羽史彦
  • 羽生
  • 羽場
  • 甘井凛
  • 麗美
  • レジィ・スター
  • 黄櫨折
  • 針千鈞
  • 来栖華
  • 伏黒津美紀

東京第1結界には、虎杖と伏黒が参加しました。目的は、術式を無効化する術式を持つ、天使・来栖との接触でした。その過程で虎杖は日車、伏黒はレジィ・スターとの戦闘になります。

そして虎杖は日車との戦闘の末、日車にルールを追加させることに成功しました。一方、伏黒は多勢に無勢でかなり追い込まれますが、途中で高羽が介入してきます。それにより、伏黒はレジィとの一騎打ちに持ち込むことができました。

激戦の末に、伏黒はレジィを殺害することに成功します。しかし、傷が深く路地裏で倒れてしまいました。そこで天使・来栖が現れ、伏黒が救われます。そして、津美紀を脱出させることで、五条を封印から解くための条件がクリアされました。

第2結界

第2結界 参加者リスト
  • 秤金次
  • パンダ
  • 西宮桃
  • 鹿紫雲一
  • シャルル・ベルナール

東京第2結界には、秤とパンダが向かいました。目的は、鹿紫雲から100点を貰い受けるためです。鹿紫雲は東京結界屈指の実力者だったため、高専の中でも力のある秤が向かいます。パンダは鼻が効くため、あくまで鹿紫雲を探す役割でした。

しかし結界に入って早々、パンダは鹿紫雲と遭遇します。あまりの実力差に、パンダは一瞬で鹿紫雲によってバラバラにされてしまいました。そして、トドメを刺されかけた瞬間、秤が駆けつけます。

2人の実力は拮抗していて、まさに攻防一体の激戦が繰り広げられました。最終的には鹿紫雲の呪力特性を突いた秤が、左腕を失いながらも勝利します。そして鹿紫雲と「宿儺と戦わせること」を条件に、協力関係を結ぶことに成功しました。

仙台結界

仙台結界 参加者リスト
  • 乙骨憂太
  • 三輪霞
  • ドルゥヴ・ラクダワラ
  • 石流龍
  • 烏鷺亨子
  • 黒沐死

仙台結界へは、乙骨が向かいました。理由としては、東京に近い場所では仲間同士で潰し合う可能性があったからです。なお、仙台結界は死滅回遊の中でも、最も熾烈を極めた結界のひとつです。

乙骨が訪れる前から、ドルゥヴ、烏鷺、石流、黒沐死による四つ巴の戦いが行われていました。黒沐死以外は、全員過去に名を馳せた術師の受肉体です。そこへ乙骨が介入し均衡が崩れたことで、一気に戦局が動き出します。

最終的には、乙骨vs石流vs烏鷺の3人による、頂上決戦が行われました。途中、復活した黒沐死の介入がありながらも、最後は乙骨が戦いを制します。そして、虎杖が追加したルールを利用し、烏鷺と石流から点を貰いました。

桜島結界

桜島結界 参加者リスト
  • 加茂憲紀
  • 禪院真希
  • 呪霊直哉
  • 大道鋼
  • 三代六十四

桜島結界には、高専からは真希と憲紀が参加していました。ただ、真希は呪力が完全に0になっているため、泳者としてカウントされていない可能性があります。ちなみに、最も熾烈な結界が仙台とすると、桜島結界は最もカオスな結界でした。

まず、かつて死亡したはずの禪院直哉が、呪霊となって復活し死滅回遊に参加してきます。更に、無名の剣豪である大道鋼や、相撲が好きな河童・三代六十四まで戦闘中に介入してきました。

しかし、大道と河童の出会いを経て、真希は完全なフィジカルギフテッドへ覚醒します。その後、呪力から脱却した存在として、領域展開すらものともせず呪霊直哉を圧倒しました。

死滅回遊の縛りと終わらせ方について

最後に死滅回遊の終わらせ方と、羂索が結んだ縛りについて解説していきます。そもそも、なぜ死滅回遊には、永続のルールが設けられているのか気になりませんか?

作中の描写を見る限り、十分な呪力を得るためなら、永続のルールを課さずとも可能なはずです。実は、死滅回遊の永続ルールには、羂索が結んだ縛りが関係しています。

死滅回遊の縛り

結論から言えば、永続ルールは死滅回遊を成立させるため、羂索が結んだ縛りの一環です。死滅回遊は日本全土を横断する、とんでもない規模の儀式となっています。いくら羂索でも、なんの縛りもなしに日本全土を巻き込む儀式を成立させるのは不可能です。

そこで羂索は、ある縛りを設けることで、死滅回遊を成立させました。それが「永続するゲームを終わらせる」という無理難題の縛りです。これを羂索が自身にかけることで、死滅回遊という理不尽なゲームを成立させました。

死滅回遊の終わらせ方

死滅回遊の永続性はルールによるもので、羂索であっても逆らうことはできません。しかし、羂索だけに可能な、死滅回遊を終わらせる方法があります。それが取り込んだ天元を利用した、浄界の破壊です。

日本の各地に、天元が呪霊の発生抑制と、結界術の精度を底上げするための結界があります。それが浄界です。羂索は、その浄界を利用して死滅回遊の結界を作り出しました。つまり、浄界を破壊すれば、死滅回遊も強制的に終了となります。

羂索は天元を取り込むことで、死滅回遊の強制終了を人質に取ったのです。そして、システムに「死滅回遊を終了させる」ためのルールを加えさせました。死滅回遊の即時終了と、僅かな持続を迫られたシステムは、ルールの追加を受け入れたのです。

まとめ

屈指の人気エピソードである「死滅回遊」編も、2023年12月29日にアニメ化が決定しました。死滅回遊では、人気キャラである乙骨の戦闘描写が本格的に描かれます。そのため、今から3期の放送が待ち遠しいという方も多いのではないでしょうか?

ちなみに原作で50話近くある「渋谷事変」は、アニメではたった17話で描かれています。そのため、60話近くある死滅回遊編も、3期で全話描かれると考えていいでしょう。そして、宿儺との最終決戦となる「人外魔境新宿決戦」編は、4期で描かれると考えられます。

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