天使・来栖華とは?術式の能力や死亡説の詳細を考察【呪術廻戦】

天使・来栖華とは?術式の能力や死亡説の詳細を考察

「呪術廻戦」には、魅力的なキャラが数多く登場します。そのなかでも異質で、ストーリーを語るうえで欠かせないキャラが天使「来栖華」です。

可愛らしい見た目と性格をしていて、登場してから気になっている読者も多いでしょう。見た目の美麗さも注目されていますが、もっとも大切なのが術式の特徴です。

「両面宿儺」とも因縁があるような描写があり、今後のストーリー展開次第では正面衝突もありえます。もしかすると、宿儺に引導を渡すのは彼女かもしれません。今回は、天使「来栖華」の術式や死亡説について、詳しい内容を解説します。

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目次

【呪術廻戦】天使・来栖華とは

単行本17巻で初めて登場した天使「来栖華」は、見た目の可愛さからすぐに話題になったキャラの一人です。本格的に登場したのは単行本19巻からで術式の強さに驚いた人や、金髪ボブに緑の瞳をしている人形のように可愛いと感じた人も多かったでしょう。

呪術廻戦のなかでも、重要な人物として扱われている天使「来栖華」とは、どんな人物なのでしょうか。この項目では、下記の通り天使「来栖華」の特徴について紹介します。

  • 可愛いと言われる天使・来栖華とは
  • 天使が登場した経緯
  • 五条悟の復活に必要な存在
  • 天使が死滅回游に参加した目的
  • 天使と両面宿儺の因縁・関係

可愛いと言われる天使・来栖華とは

単行本17巻の「死滅回遊編」で初登場した天使「来栖華」は、可憐な少女の姿をしています。虎杖のように天使を受肉した現代の人間ですが、「共生」できるほど協力的な関係です。

戦闘とは無縁に見える彼女は、どんな人物なのでしょうか。天使「来栖華」の基本情報は、下記の表にまとめてみました。

キャラ名来栖華
年齢不明
術式邪去侮の梯子(術式を消滅させる)
登場巻単行本17巻145話「裏」
天使との関係本人の意識があり、共生している状態

「来栖華」は現代の人間で、天使を受肉しています。どちらか一方の意識が前に出ているわけではなく、来栖華の意識を保ったまま、天使と会話することが可能です。

とても協力的な関係で、虎杖や伏黒の話にも耳を貸してくれました。後述しますが、伏黒恵とは以前に出会っていた経緯があり、「来栖華」の生き方を変えるほどの出来事が起きています。そのことから、伏黒恵を運命の人と表現しており、絶対的な信頼を寄せているようです。

背中には翼があり、頭の上には光の輪が出ているのが特徴です。まさに天使のような姿をしており、登場から根強いファンがついています。

天使が登場した経緯

天使が登場したのは、単行本17巻145話「裏」からです。天元様と出会ったときに、五条悟が封印されている「獄門疆」の解放方法を教えてもらうときに「来栖華」が登場しています。

天元様が話をした「獄門疆」の解放方法は、「天逆鉾(あまのさかほこ)」「黒縄(こくじょう)」「天使の術式」の3つです。

このときは、姿だけの登場でした。本格的に登場したのは、単行本19巻173話「東京第1結界13」からです。

死滅回遊編で伏黒恵が呪力切れで倒れたところに、空から舞い降りてきたのが「来栖華」で、伏黒の味方になります。伏黒の味方になる理由は、後述の理由を参照してください。

五条悟の復活に必要な存在

天使「来栖華」は、「獄門疆」の封印を解放するために必要な存在です。天使の術式は「邪去侮の梯子」で、あらゆる術式を消滅させる能力があります。

「邪去侮の梯子」は呪物の封印にも効果があり、「獄門疆・裏」の封印を解除できると天元様が語ってくれました。五条悟が復活するためには、天使「来栖華」の存在がないと達成できません。

虎杖と伏黒が死滅回遊の「泳者(プレイヤー)」となったのも、天使「来栖華」と接触して協力してもらうためです。

最高戦力である五条悟の復活は、偽夏油(羂索)の策略を防ぐために欠かせません。呪術高専側が勝利するためにも、天使「来栖華」の存在は必要不可欠といえるでしょう。

天使が死滅回游に参加した目的

単行本22巻で天使「来栖華」が死滅回遊の「泳者(プレイヤー)」として参加した目的は、「堕天を殺すこと」と語っています。それと同時に「宿儺」が「堕天は俺だ」と虎杖に話しました。その際、虎杖が天使の前で余計なことを言わないために、意識のなかで宿儺は「堕天」だと明かしています。

天使は五条悟の復活を手助けする代わりに、虎杖や伏黒に堕天の殺害を条件として提示しています。堕天=宿儺が天使に何をしたのか明かしてはいませんが、過去に問題が生じたのでしょう。

また、天使は体を乗っ取る「受肉」を嫌っており、受肉した「泳者(プレイヤー)」の一掃も目的としています。詳しい理由は話をしていませんが、何らかの背景があるのでしょう。

「来栖華」本人も、過去に助けられた経験から、人助けを心情としているようです。そのため、死滅回遊編で、多くの人間を救う使命感を抱いています。

天使と両面宿儺の因縁・関係

天使が虎杖や伏黒に対して、五条悟の復活の条件に「堕天=宿儺」の殺害を提示してきました。どちらも受肉して現代に復活しているので、1,000年前に何らかの因縁があったのでしょう。

単行本25巻時点では、天使と「堕天=宿儺」の因縁については詳しく語られていません。しかし、殺害を条件としているなら、よっぽどの恨みがあると考えられます。

宿儺を「堕天」と呼んでいることから、宿儺は何らかの組織または種族の裏切り者なのかもしれません。単行本24巻では、伏黒に受肉した宿儺に「邪去侮の梯子」を使いました。

宿儺がもがき苦しむほど強大な力で、術式を使い続けていれば宿儺は消滅していたかもしれません。邪去侮の梯子を使ったものの、宿儺の狡猾な策略により、術式を「来栖華」が解いてしまいました。

天使の術式「邪去侮の梯子」の能力や効果の詳細

天使「来栖華」の術式は、対象の術式や呪物を消滅させる力があります。この技を使えば、最強の呪術師である宿儺にも大ダメージが与えられるでしょう。呪術師にとって術式は、戦闘におけるアイデンティティです。消滅してしまえば、まともに戦うことも難しくなります。

強力な術式を持つ天使が、味方になれば呪術高専側としては心強いでしょう。天使の術式や能力については、下記の通りです。

  • あらゆる術式を消滅させる術式
  • 宿儺にも大ダメージを与える威力
  • 領域展開についてはまだ不明
  • 「邪去侮の梯子」の元ネタは旧約聖書
  • その他にも飛行能力を持っている

あらゆる術式を消滅させる術式

天使「来栖華」の術式は、あらゆる術式を消滅させる「邪去侮の梯子」です。術式は呪術師にとって欠かせない力で、使えなくなれば戦闘力は急激に弱まります。

呪具であれば、「天逆鉾(あまのさかほこ)」や「黒縄(こくじょう)」なども同様の力があります。

また、天使「来栖華」の術式は、結界や封印に対しても効果があります。実際に、天使「来栖華」は死滅回遊の結界を自由に行き来できる存在です。翼を使って空を飛んでいるので、空中から結界を行き来しているのでしょう。

封印に関しては「獄門疆・裏」の解除も、天使「来栖華」の術式を使えば可能になります。実際、五条悟の封印を解除したのは彼女です。

宿儺にも大ダメージを与える威力

単行本24巻で、伏黒恵に受肉した宿儺と天使「来栖華」がぶつかりました。「邪去侮の梯子」は宿儺に効果があり、大ダメージを与えています。

212話「膿む」で「契闊(けいかつ)」と唱えた宿儺が、虎杖の体を1分間だけ自由に使い、伏黒恵に引きちぎった自分の指を食べさせました。

術式どころか、宿儺自体が消滅しようとしたときに、伏黒が自我を取り戻したかのように爽やかな顔で「来栖華」に話しかけました。しかし、それは演技をした宿儺で、反撃を食らっています

術式自体は宿儺に効果があったようですが、致命傷には至らなかったようです。演技をしてまで術式を逃れようとしたところを見ると、「邪去侮の梯子」は宿儺に効果があるのでしょう。

領域展開についてはまだ不明

宿儺でさえも大ダメージを受ける術式を持つ天使ですが、領域展開については単行本25時点では明らかになっていません。反撃を受けた「来栖華」が戦闘不能になったので、詳細は不明です。

天使は1,000年前に存在していた呪術師なので、実力は高いと推測されます。そのため、領域展開はすでに習得しているはずです。呪術全盛期の平安時代の呪術師なら、領域展開は習得している可能性が高いでしょう。

宿儺との決戦のときに、「来栖華」が参戦する事態に発展すれば、領域展開を使う日が来るかもしれません。今後の展開に期待しましょう。

「邪去侮の梯子」の元ネタは旧約聖書

天使の術式である「邪去侮の梯子」の元ネタは、「ユダヤ教」と「キリスト教」の聖典である旧約聖書のなかにある「ヤコブの梯子」です。「ヤコブの梯子」は、地上から天国に通じる梯子で、神の使いが上り下りする際に使用されます。

ヤコブとは、旧約聖書の創世記に登場するヘブライ人の族長のことです。「呪術廻戦」の「邪去侮の梯子」は、詠唱した後にラップを吹くシーンがあります。

その後、空に六芒星と十字架の魔法陣が現れて、大きな光の柱が宿儺に降り注ぎました。術式のなかでも神秘的な印象を受ける、特別な力のように感じられます。

もがき苦しんでいる宿儺の姿は衝撃的で、天使の術式が強大であることがわかります

宿儺を追い詰めたものの、最後は宿儺の策略にハマって術式を解いてしまいました。結果、宿儺は生き延びて、「来栖華」は戦線離脱となっています。

その他にも飛行能力を持っている

天使を受肉した「来栖華」は、背中に大きな翼を持っています。そのため、空を自在に飛ぶことが可能です。その姿は、まるで天使のようだと感じられます。

自由自在に空を飛ぶことができる呪術師は珍しく、「呪術廻戦」の世界でも空を飛んでいるキャラはほとんどいません。実際に宿儺も大ダメージを受けましたが、空から天使の術式「邪去侮の梯子」を食らったら避ける間もなく、術式は消滅するでしょう。

頭には天使のような輝く光の輪があります。まさに天使の姿を象徴するような呪術師です。

来栖華と伏黒の出会いや過去・目的

単行本22巻で天使「来栖華」が登場したときは、伏黒恵を「運命の人」と表現していました。運命の人とは、どういったことなのでしょうか。

伏黒恵との関係性について、気になった読者は多いはずです。天使「来栖華」と伏黒の出会いや過去、目的については下記の通りになります。

  • 不衛生な廃墟で呪霊と暮らしていた
  • 伏黒恵と出会い、助けられる
  • 来栖華と天使の目的は堕天である宿儺を倒すこと

不衛生な廃墟で呪霊と暮らしていた

単行本24巻で、天使「来栖華」の壮絶な人生が語られています。「来栖華」は小さい頃に、親と住む場所を失ってしまい、呪霊に育てられたことがありました。

廃墟のような場所で、不衛生な環境ながらも何人かの少年少女と生活をしていたようです。服と体はボロボロで、食事もごみのようなものでまともな食べ物はなく、「みんなソレがお母さんじゃないことはわかっていた」と、呪霊のことを説明していました。

泣いたりうるさくしたりした子供は、いつの間にかいなくなっていたと語っています。幼いながらも殺されたと理解した「来栖華」は、恐怖をかみ殺して生きていたようです。

伏黒恵と出会い、助けられる

不衛生な環境で、呪霊に育てられてきた「来栖華」は、感情を殺してまで必死に生きていました。そんな日々に終止符をうったのが、1匹の白い犬です。

白い犬についていった「来栖華」は、無事に人里まで案内され、保護されています。後に、白い犬は伏黒恵が召喚した式神の「玉犬」であると判明しました。このときに、命の恩人である伏黒恵に感謝すると共に、憧れに似た感情を抱いたようです。

伏黒恵に救われていなければ、いずれは餓死か呪霊に食べられていたでしょう。自分の運命を変えてくれた伏黒恵には、恩人以上の感情を抱いても不思議ではありません。

来栖華と天使の目的は堕天である宿儺を倒すこと

「来栖華」と天使の共通目的は、「堕天」を殺すことです。天使は過去の因縁から、殺害を決意しており、「来栖華」は伏黒恵に助けられたことから、人助けをすると心に決めていました。

そんなときに、運命の人である伏黒恵と合流し、同じ目的のために呪術高専側に手を貸します。天使の術式「邪去侮の梯子」を使って、五条悟の封印を解除すると条件付きで承諾しました。死滅回遊で伏黒恵と出会った「来栖華」は、さらに運命を感じたのは間違いないでしょう。

堕天である宿儺が、虎杖に素早く忠告したところを見ると、天使の術式をやっかいと感じていることは間違いないでしょう。これからの戦闘にも関わってくるかもしれません。

天使・来栖華は死亡したのか?シーンからネタバレ解説

天使「来栖華」は、伏黒恵に受肉した「宿儺」と相対しました。そのときに手傷を負わされたようですが、死亡したのでしょうか。

強力な術式を持ったキャラですが、状況によっては死亡する可能性はあります。天使「来栖華」が死亡したかどうかについて、下記のシーンから解説していきましょう。

  • 伏黒に受肉した宿儺に対して邪去侮の梯子を放つ
  • 宿儺の芝居に騙され右腕を引きちぎられる
  • 家入の反転術式による治療を受ける

伏黒に受肉した宿儺に対して邪去侮の梯子を放つ

単行本24巻212話「膿む」で、宿儺が「契闊」を唱えて1分間、虎杖の体を自由にする権利を得ました。そのときに、自身の指を引きちぎり、伏黒恵に無理やり指を食べさせ、受肉しています。

「契闊」では、人を傷つけない縛りを結んでいましたが、虎杖本人の体は傷つけてはいけない対象になっていなかったようです。

伏黒恵に受肉したことに気付いた天使「来栖華」は、急いで術式を発動します。受肉体である宿儺に「邪去侮の梯子」は効果てきめんで、術を受けた宿儺はもがき苦しみました。

「邪去侮の梯子」は、発動に詠唱とラップのような物を吹く必要があるようです。術式が発動すれば、空に六芒星と十字架の魔法陣が出現するので、とても神秘的な光景に見えるでしょう。

宿儺の芝居に騙され右腕を引きちぎられる

大ダメージを宿儺に与えたところで、伏黒恵が自我を取り戻したかのような顔で「来栖華」に問いかけました。「来栖華」は、伏黒恵に体の主導権が戻ったと思い、近づいていきます。

しかし、自我を取り戻したかのように見えた姿は宿儺の演技で、信じた「来栖華」は翼と右腕を引きちぎられてしまいました。高層ビルの屋上から柵に強く叩きつけられ、下に落ちていきます。

伏黒恵を運命の人と思っていることを虎杖のなかから宿儺は理解していて、その気持ちを利用したようです。

高層ビルから落ちたときに「グチャ」と音がしていました。そこから登場していなかったことから、天使「来栖華」は死亡したのでは?と噂になったようです。

家入の反転術式による治療を受ける

単行本25巻220話「自浄自縛」で、生きている姿が確認できました。高層ビルから落ちた後は、近くにいた甘井と高羽が、「来栖華」を助けたとされています。

その後に、家入硝子の反転術式を受けて、一命を取り留めたとわかりました。しかし、宿儺に襲われて失った右腕は再生せず、重症を負ったままのようです。

術式自体は使用可能なようで、呪術高専の敷地にある鉱山で「獄門疆・裏」に「邪去侮の梯子」を放ちました。「獄門疆・裏」は消滅し、五条悟の姿も見当たらないことに一瞬不安を覚えます。

その直後に、海進8000mの日本海溝のプレートの沈み込み帯から五条悟は現れました。偽夏油(羂索)の結界が二重三重あったようですが、全て破壊して五条悟は復活しています。

通常であれば深海で復活すれば、圧死してしまいます。しかし、五条悟の術式「無下限」なら、外部からの影響は物ともせず帰ってこれるのでしょう。

乙骨憂太が天使の術式「邪去侮の梯子」をコピー

特級呪術師の一人である「乙骨憂太」は、250話で宿儺相手に領域展開「真贋相愛」を使いました。「真贋相愛」の領域内の効果としては、下記の通りです。

  • コピーした術式の1つが結果に付与される(必中)
  • 他のコピーした術式は領域内の刀に宿っている(ランダム)
  • 乙骨が刀を手に取ったときに、付与されている術式がわかる

このときに、結界に付与された術式が「邪去侮の梯子」です。受肉体である宿儺に対して、「邪去侮の梯子」は特効であり、宿儺は常に結界を維持しなくてはいけません。

そのため、結界を維持するための印を結ぶ必要があり、宿儺は術式のために印を結べなくなります。相手からの攻撃を防ぐために、「邪去侮の梯子」を結界に付与したのでしょう。

実際、宿儺は「邪去侮の梯子」をやっかいな術式と認識しており、常に結界のための印を結んでいました。術式が消滅すれば、宿儺でも乙骨に勝つのは難しくなります。

乙骨は数多くのコピー術式を保有しているようです。領域展開内で判明した乙骨がコピーした術式は下記の通りになります。

  • 邪去侮の梯子(天使)
  • 空間を面で操る術式(烏鷺の術式)
  • 式神の軌道に結界を張る術式(ドルゥヴの術式)
  • 呪言(狗巻の術式)
  • 未来予知の術式(シャルルの術式)
  • 捌(宿儺の術式)

術式コピーに加え、領域内には「リカ」もいます。かなり攻撃的な領域展開で、ほとんどの敵は太刀打ちできないでしょう。

まとめ

天使「来栖華」は、受肉したにもかかわらず、本人の意識がある状態の共生が可能な人物です。あらゆる術式を消滅させる「邪去侮の梯子」の術式を持っており、宿儺に効果があります。

他にも、呪具を消滅させる効果もあり、五条悟が封印されている「獄門疆・裏」の解除も可能です。呪術師にとって、術式を消滅させる「邪去侮の梯子」はやっかいな術式だといえます。

天使「来栖華」が伏黒恵に受肉した宿儺に高層ビルから落とされたため、死亡した説が浮上していました。しかし、単行本25巻で生存していることが判明しています。

宿儺に効果が期待できる術式を持っている以上、今後の話にも大きく関わってくるはずです。天使の術式「邪去侮の梯子」は、かなり強力なので今後の活躍に期待しましょう。

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