悠仁の母・虎杖香織の正体は?術式や死亡理由をネタバレ考察【呪術廻戦】

悠仁の母・虎杖香織の正体は?術式や死亡理由をネタバレ考察

「呪術廻戦」の主人公である「虎杖悠仁(いたどりゆうじ)」の母親である「虎杖香織(いたどりかおり)」は、謎に包まれている人物です。話の根幹にかかわる人物であるため、今後も深掘りされる可能性があるキャラといえるでしょう。

初登場からインパクトがあり、多くの読者が何者なのか?と気になったでしょう。虎杖悠仁の出自にもかかわる話なので、虎杖香織について理解しておけば呪術廻戦の理解度が深まります。

羂索ともかかわりがあるため、知っておけば原作の内容がより楽しめるでしょう。今回は虎杖香織の正体や術式、死亡理由について詳しく解説していきましょう。

\呪術廻戦を全巻無料で試し読みできる/

目次

【呪術廻戦】虎杖香織とは?

そもそも虎杖香織とは、どのような人物なのでしょうか。虎杖悠仁の母親と判明しましたが、実際にどんな人物なのか知らない人も多いはずです。

基本的に謎に包まれている人物ですが、すでに既出の情報はいくつかあります。呪術廻戦に登場する虎杖香織とはどんな人物なのか、実際にあったシーンを含めて詳しく解説していきましょう。

  • 虎杖香織は悠仁の母親
  • 初登場は17巻の第143話
  • 虎杖仁は洗脳されていた?
  • 悠仁のおじいちゃんが助言
  • 虎杖悠仁は母親の記憶がない

なぜ虎杖悠仁を産んだのか、ある理由が隠されています。虎杖香織とは、どのような人物なのか詳しい内容を紹介します。

虎杖香織は悠仁の母親

虎杖香織は、呪術廻戦の主人公である「虎杖悠仁」の母親です。偽夏油である「羂索(けんじゃく)」が体を乗っ取ったうえで、虎杖悠仁を産んだとされています。

133話で「我ながら流石というべきか 宿儺の器タフだね」と発言があったことから、宿儺の器として虎杖悠仁を産んだようです。それ以外にも何か目的はあるかもしれません。

名前虎杖香織(いたどりかおり)
配偶者虎杖仁(いたどりじん)
初登場17巻143話
特徴額に縫い目がある(羂索に乗っ取られている)
現在すでに死亡している

羂索は死んだ人間の脳を入れ替えることで、体を乗っ取ることができる術式を持っています。そのため、虎杖香織は虎杖悠仁を産む前から、すでに死亡していたと考えられるでしょう。

どうしても子供が欲しかった配偶者の虎杖仁は、羂索が乗っ取った虎杖香織との間に子供を授かります。それが呪術廻戦の主人公である虎杖悠仁でした。

初登場は17巻の第143話

虎杖香織が初登場したのは、17巻の第143話です。虎杖悠仁の祖父である「虎杖倭助(いたどりわすけ)」が、虎杖仁に忠告していたのが印象的でした。

虎杖倭助は、虎杖仁に「仁…オマエがどう生きようとオマエの勝手だ だが あの女だけはやめとけ 死ぬぞ」と発言しています。

その後に、「お義父さん 何の話ですか?」と話を遮るように、虎杖香織が登場しました。このとき額には縫い目があったことから、羂索に身体を乗っ取られているとわかります。

子供が産まれた、めでたいシーンのはずが、どこか不穏な雰囲気に包まれていました。虎杖仁は何かを理解したうえで、子供を渇望するあまり盲目的になっていたように感じがします。

虎杖仁は洗脳されていた?

虎杖悠仁の父親である「虎杖仁」は、すでに死亡しているはずの虎杖香織が存在していることに違和感を覚えていません。それどころか子供が産まれて、満足そうな描写があります。

このことから、羂索に虎杖仁は洗脳されていた可能性があるでしょう。ただし、術式の力ではなく、言葉による精神的な干渉による洗脳が濃厚です。

本人に洗脳されていた実感はないと思いますが、子供が欲しいあまり、盲目的になっていたのは間違いないでしょう。それほどまでに、虎杖仁は子供を求めていたと思われます。

悠仁のおじいちゃんが助言

17巻の第143話の回想では、虎杖悠仁の祖父である「虎杖倭助」が虎杖仁に対して、「あの女はやめとけ」と発言しています。虎杖香織の正体について、何か知っていたと思われる描写でした。

しかし、子供を渇望していた虎杖仁は聞く耳をもたず、「悠仁の前で変な話はやめて下さい」と一蹴しています。疑うどころか、虎杖香織は本物だと信じていた可能性が高いです。

虎杖倭助は、虎杖香織の不審さに違和感を覚えていたようですが、忠告は空しく「宿儺の器」として虎杖悠仁は産まれました。これが呪術廻戦における悲劇の始まりだったのかもしれません。

虎杖悠仁は母親の記憶がない

虎杖悠仁は単行本3巻24話で、「吉野順平」に対して両親の話をしていました。父はうっすらと記憶があるようですが、母親に関しては全く記憶がなかったと語っています。

幼いときの記憶なので、曖昧な内容しか覚えていないのはわかりますが、母親の記憶だけないのは不思議です。すでに羂索が虎杖悠仁の元を離れていた可能性はありますが、何らかの術式で記憶を改ざんしたのかもしれません。

母親については、虎杖倭助が虎杖悠仁に伝えようとしていましたが、話を遮ったため詳しい話は出ていません。しかし、羂索が体を乗っ取っている時点で、虎杖香織はすでに死亡していると推測されます。

虎杖香織の正体は羂索?体を乗っ取っていた?

虎杖香織は呪術廻戦において、重要な存在です。初登場時には額に縫い目があったため、中身はと同じであったことが示唆されています。

羂索は、虎杖香織の体を乗っ取って何がしたかったのでしょうか。虎杖香織の正体については、下記の内容から考察していきます。

  • 羂索が虎杖香織の体を乗っ取っていた
  • 体を乗っ取ったタイミング
  • 虎杖香織の体で悠仁を産んだ理由
  • 虎杖香織の体を選んだ理由
  • 羂索の縫い目と傷跡の違い

羂索が虎杖香織の体を乗っ取っていた

虎杖香織が初登場したときの姿では、額に縫い目がありました。これは羂索と身体的特徴が一致しているので、中身は羂索だと推測されます。

羂索は脳を入れ替えることで、相手の体と術式を使うことが可能です。登場したときの状況的に、虎杖悠仁を産んだときに、すでに虎杖香織の体を乗っ取っていたと考えられます。

羂索は1,000年以上前の術師で、当時の性別は定かではありません。しかし、過去に「加茂憲倫(かものりとし)」や「夏油傑(げとうすぐる)」など男性の体も乗っ取っていました。

虎杖香織は女性なので、体を乗っ取る際に性別は関係なく、目的のためなら手段を選ばない性格なのがわかります。性別を意識しないあたり、狂気じみた思想の持ち主と思われるでしょう。

体を乗っ取ったタイミング

虎杖香織の体を「羂索」が乗っ取ったとすれば、どのタイミングなのでしょうか。基本的に羂索は、死亡した体しか乗っ取ることができないので、死亡したタイミングで入れ替わったのでしょう。

虎杖倭助が、17巻143話で「だが香織が死んだのは」と発言しています。このことから、虎杖香織は何らかの理由で、すでに死亡したと遺族側も理解しているようです。

病気か事故、もしくは羂索の策略なのか、虎杖香織の死因は定かではありません。しかし、遺族が虎杖香織の死亡を認識していたなら、何らかの契約を羂索が提案した可能性もあります。

虎杖香織の体で悠仁を産んだ理由

虎杖香織の体を使って、羂索は虎杖悠仁を産みました。その理由は、133話で「我ながら流石というべきか 宿儺の器タフだね」と発言があったように、宿儺に適応する人間を生み出すためです。

宿儺の指は飲み込むだけでも猛毒になる呪物であるため、非術師が取り込めば死亡します。しかし、虎杖悠仁は複数の宿儺の指を取り込んでも、意識を保つことが可能です。

虎杖悠仁が宿儺の指を取り込んでも平気な理由は、羂索が「宿儺の器」として何らかの細工をしたためでしょう。受胎九相図を取り込んでも、虎杖悠仁の体に異変は起きませんでした。

たまたま死亡した虎杖香織を利用したのか、元々虎杖香織の体を狙っていたのか、今後の展開で解説が入るかもしれません。

虎杖香織の体を選んだ理由

羂索は、過去に加茂憲倫の体を乗っ取って「受胎九相図」をつくり出しました。そのことから考えて虎杖香織の体を乗っ取った理由にも、何か意味があるかもしれません。

考えられる理由としては、虎杖香織の体に刻まれている術式が目当てだった可能性があります。虎杖香織の体には「反重力機構(アンチグラビティシステム)」の術式が刻まれていました。

実際に、23巻で羂索が九十九由基(つくもゆき)に対して、反重力機構を使用しています。反重力機構は自分の周囲の重力を打ち消す力があるようです。

虎杖香織は非術師だと推測されますが、非術師でも体に術式が刻まれているケースがあります。ただし、本人は認識しておらず、使えないことのほうが多いようです。

羂索の縫い目と傷跡の違い

羂索は自分の術式で相手の体を乗っ取った後は、「縛り」として額に「縫い目」ができます。これは脳を入れ替える性質上、頭に何らかの施術を加えるために必要な行為です。

しかし、虎杖香織が初登場したときは、額に縫い目とはデザインの違う「傷跡」が出来ていました。なぜ縫い目ではなく傷跡だったのでしょうか。

これは推測になりますが、登場したときの虎杖香織はすでに「役割を終えた状態」なのかもしれません。元々の「宿儺の器」を産む目的が達成され、羂索が出ていったのではないでしょうか。

羂索は術式の縛りで、額に縫い目ができます。しかし、傷跡になっている場合は、縛りの条件が満たされないため、何らかの不具合が出ると推測されるでしょう。

不具合が出ても問題ない、つまり傷跡になっている状態の体に「用はない」と考えられます。縫い目と傷跡の違いは何があるのか、今後の解説を待ちましょう。

虎杖香織の術式は?

虎杖香織は非術師だと思われますが、体には術式が刻まれていました。非術師でも本人の自覚がないだけで、術式が刻まれている人は一定数いるようです。

非術師だった吉野順平に術式が刻まれていたように、虎杖香織も同様のケースだったのでしょう。この項目では虎杖香織の術式について、以下の内容について解説します。

  • 虎杖香織の術式は「反重力機構」
  • 羂索は術式反転で重力を展開
  • 九十九のブラックホールを無力化

虎杖香織の術式は「反重力機構」

虎杖香織の術式は「反重力機構」であると、単行本23巻で説明されていました。羂索は特級呪術師である「九十九由基」に対して、この術式を使って勝利しています。

反重力機構の効果は「周囲の重力を操作する力」です。

本来の反重力機構は出力が弱いと説明していましたが、術式反転で出力を安定させることに成功しているようです。重力を操作する力は、さまざまな攻撃を防ぐときに使えると推測されます。

羂索は術式反転で重力を展開

羂索は九十九由基との戦いで、反重力機構を使っています。このときに術式反転で重力を展開し、九十九由基の攻撃を退けました。

それ以前にも、「脹相(ちょうそう)」の技である「超新星(ちょうしんせい)」を重力を展開して落とした描写があります。防御面でかなり役立つ術式なようです。

243話でも乙骨憂太に対して「反重力機構」を使おうとした描写がありました。しかし、これは不発に終わり、首を切り落とされてしまったようです。

背後からの一撃を止めようとした様子を見る限り、完全に防御に特化した術式だと推測されます。

九十九のブラックホールを無力化

九十九由基は羂索の「閉じない領域」に苦戦し、極小のうずまきを食らって腹に穴が空いた後、体を二つに分断されました。そこから最期の攻撃として自分の身を犠牲にした「ブラックホール」を繰り出します。

しかし、「反重力機構」によってブラックホールは無力化され、九十九由基はそのまま死亡しました。ブラックホールさえも無力化する「反重力機構」の防御性能は、かなりレベルが高いと推測されます。

九十九由基は、その戦い以降は登場していませんが、220話では魂の研究記録を遺していたことがわかりました。中身の詳細は書かれていませんが、恐らく宿儺戦で役立つものなのでしょう。

虎杖香織は呪術師だったのか?

虎杖香織は、「反重力機構」と呼ばれる術式を保有していたことがわかりました。しかし、非術師である彼女がなぜ術式を持っていたのか、気になる人も多いでしょう。

もしかすると、虎杖香織は呪術師だったのでしょうか。虎杖香織が呪術師だったかどうかは、以下の内容から解説します。

  • 特異体質だった可能性
  • まだ謎が多い

特異体質だった可能性

虎杖香織は術式が刻まれていただけで、呪術師ではなかったと推測されます。過去に「吉野順平」も生得術式を持ちながら、脳の構造が非術師で術式が使えなかったケースがありました。

この事例と同じように、虎杖香織は術式を持っていたものの、脳の構造から術式を使えなかった特異体質の持ち主だったと思われます。それを羂索は、うまく活用して扱えるようになったのでしょう。

また、羂索も術式の出力が安定しないと発言していました。その安定しない出力は術式反転で制御できるようになったようです。

「反重力機構」の扱いが難しいと想定されるので、一般人である虎杖香織は術式を持っていても扱えることはなかったでしょう。

まだ謎が多い

虎杖香織は虎杖悠仁の母として登場していますが、まだまだ謎が多い存在です。死因についても不明のままで、何が原因で羂索に体を乗っ取られたのかわかりません。

羂索と契約して子供を産めるようにしたのか、謎の部分が多いので、今後の補足展開に期待しましょう。

まとめ

虎杖悠仁の母親である虎杖香織は、羂索に体を乗っ取られていた証拠に、初登場時には額に縫い目がありました。額の縫い目は、羂索の術式の縛りで生じる跡のようなものです。

どうしても子供が欲しかった虎杖仁は、虎杖香織が本物だと思いたかったのかもしれません。子供が産まれた後の展開は、詳しく描かれていないので、今後の展開に期待しましょう。

また、虎杖香織は非術師だったと思われますが、術式「反重力機構」が体に刻まれていました。羂索は九十九由基戦で、実際に「反重力機構」を使っています。

虎杖香織が死亡したことは確実ですが、死因は不明のままです。これから虎杖香織の話が掘り下げられる展開を待ちましょう。

目次