真人は死亡で確定?うずまきの後や最後のセリフをネタバレ考察【呪術廻戦】

真人の死亡で確定?うずまきの後や最後のセリフをネタバレ考察【呪術廻戦】

真人は人間の負の感情から生まれた特級呪霊です。虎杖と対になるキャラであり、渋谷事変編まで虎杖たちの宿敵として描かれていました。しかし、渋谷事変終盤に、羂索に取り込まれ物語から退場しています。

虎杖たちを苦しめ続けた強敵の最期は、多くの読者に衝撃を与えました。そこで本記事では真人の死亡シーンや、最期のセリフについて考察していきます。真人の死について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

【呪術廻戦】真人とは?能力や術式を解説

真人の初登場は原作2巻16話です。偽夏油と手を組んだ、漏瑚たち特級呪霊組のリーダー格として登場しました。人が人を憎み恐る感情から生まれた呪いであるため、人間の性格や在り方に精通しています。

好奇心旺盛で、人間の文化にも強い興味を抱いていました。しかし、呪霊らしく非常に冷酷な性格で、人間を玩具ほどにしか考えていません。術式も人間の魂に干渉できるものであるため、多くの人間を使って実験していました。

真人の術式「無為転変(むいてんぺん)」

真人の術式「無為転変」は、触れた相手の魂の形状を自在に変える効果を持ちます。自分自身の魂の形を変えることも可能です。作中では鳥になって機動力を上げたり、腕を鎌のように変化させ攻撃力を向上させていました。

人間に使用した際は、魂を異形の形へ変化させ殺すことが可能です。また魂を作り変え、真人の命令通りに動く改造人間にすることもできます。2つ以上の魂を混ぜ、強力な改造人間を生み出したり、技を放ったりと応用性も高いです。

因みに九十九の研究では、本来2つの魂が1つに混ざることはないとされています。しかし真人の術式は、2つ以上の魂を合体させることが可能です。魂の常識すら無視できることから、非常に強力な術式であることが分かるでしょう。

真人の領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」

真人の領域「自閉円頓裹」は、口の中で印を結ぶことで発動できます。効果自体は無為転変の能力が、領域に必中効果として付与されただけのものです。しかし、術式の効果を知っていれば、これが如何に恐ろしいことか分かるでしょう。

真人の術式は、相手に触れなければ発動できない点が唯一の欠点でした。しかし領域内では、相手に直接触れなくても、術式は必中効果として対象の魂を捉えます。触れられたらほぼ即死レベルの術式が、必中となっているのです。

つまり簡易領域などの対抗策がなければ、領域に引き摺り込まれた瞬間に死が確定します。五条悟の無量空処と同じく、引き摺り込んだ時点で勝利が確定するほど強力な領域です。また焼き切れた術式の回復が、非常に早い点も特徴となっています。

真人はいつ生まれたのか?生い立ちや性格

真人がいつ生まれたかについては、作中では明かされていません。ただ真人の無邪気に成長を楽しむ姿は、まるで玩具を与えられた子供のようでした。そんな真人の様子から、七海は「発生してからそう時間は経っていない」と分析しています。

作中の描写では、七海と戦った時点で真人は自分の術式効果もよく分かっていませんでした。自分の魂の形を大きく変えることに、リスクがないのは七海との戦闘で知ったようです。意識を操る技術の精度も未熟でした。

そのため、真人は生まれてから1年も経っていないと考えられます。恐らく、夏油が起こした百鬼夜行から、本編開始までの期間で生まれたのでしょう。生まれて1年も経たず領域展開まで習得するなんて、末恐ろしい呪霊ですね。

真人や特級呪霊たちの目的

真人が率いる特級呪霊の目的は、人間と呪いの立場を逆転させることです。呪霊の中でも特に漏瑚は、今の人間たちを「紛い物」と考えていました。そこで人間を壊滅させ、自分たちが人間の位地に成り代わろうとしたのです。

そのために必要だったのが呪術師の排除と、宿儺の復活でした。まず五条を始めとした呪術師たちがいる限り、呪霊は払われ続けてしまいます。呪霊の天下が訪れることはありません。そこで、偽夏油と手を組み五条の封印を画策しました。

そして宿儺が復活すれば、間違いなくパワーバランスが崩れ、呪いの時代が訪れます。しかし、真人だけは宿儺の器である虎杖を殺そうとしていました。真人だけは宿儺の復活よりも、「殺したい」という本能を優先していたのです。

【渋谷事変】真人の死亡シーンを時系列でネタバレ解説

ここからは渋谷事変にて真人が死亡するまでの活躍を、時系列順で解説していきます。渋谷事変にて真人は当初、五条を封印するために動いていました。渋谷駅内の人間を改造し、五条を翻弄していきます。

そして五条封印後は漏瑚と意見が分かれ、単独で虎杖殺害のため動き出しました。真人は虎杖の魂を削るため、あらゆる手を尽くしてきます。その過程で高専側には、多くの犠牲者が出てしまいました。

七海・釘崎を殺害する

漏瑚と別れた後、真人は瀕死になった七海と遭遇しそのまま殺害しました。ちょうどその瞬間を目撃し、激昂した虎杖と戦闘になります。一方、虎杖捜索のため生み出した分身が、釘崎と接触していました。

戦闘力の差もあり当初は釘崎を翻弄しますが、釘崎の術式によって形成は逆転します。釘崎の術式は魂に影響を与える、真人の天敵となる術式だったのです。更に分身では他人の魂を変えることができないため、不利と判断した真人は逃げ出します。

そして本体との合流を急ぎ、渋谷駅の地下へと急ぎました。そして追ってきた釘崎の見えないところで、分身と入れ替わることで釘崎を撹乱します。そして油断していた釘崎の顔に直接触れ殺害することに成功しました。

虎杖に黒閃を放つ

釘崎まで死んだことで虎杖の魂は、限界を迎えてしまいました。真人はその隙を見逃さず、呪力を込めた拳を打ち込みます。そこで真人は生まれて初めて、黒閃を決めることに成功しました。

黒閃を決めたことで、真人はいわゆるゾーンに入った状態となります。魂が削られ戦意を失った虎杖では、真人には太刀打ちできず滅多打ちにされてしまいました。そんな虎杖に真人は「オマエは俺だ」と言い放ちます。

真人が何も考えず人を殺すように、何も考えず人を助ける虎杖は同類だというのです。自分の正義がただの言い訳だと、確信を突かれた虎杖は何も言い返すことができません。そして完全に戦意を失った虎杖を殺そうとした瞬間、東堂が介入してきました。

虎杖・東堂との戦闘が開始

東堂の言葉によって立ち直った虎杖たちと、真人は最後の戦いを始めます。2体1になったため、当初は虎杖側が有利かと思われていました。しかし黒閃を決めた真人の実力は、更に跳ね上がっています。

全範囲攻撃の「多重魂 撥体(たじゅうこん ばったい)」など、強力な技を次々繰り出しました。しかし東堂の巧みな技術でいなされ、決定打とはなりません。領域でケリをつけようにも、虎杖の中の宿儺を怒らせる可能性があります。

そこで五条のように0.2秒の領域展開を行い、一瞬で東堂の左腕を奪うことに成功しました。黒閃も決め、東堂を追い込みます。しかし、東堂のペンダントに混乱した隙に、虎杖と位置を替えられ黒閃を喰らってしまいました。

魂の本質を掴んだ「遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)」

虎杖から黒閃を喰らうも、2度の黒閃を決めた真人は自らの魂の本質に気づきます。そして自らの魂に触れ、真人は「遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)」へ変身しました。その姿はこれまでの人間らしい見た目からはかけ離れた、異形の姿となっています。

戦闘力も跳ね上がっており、虎杖は「呪霊として別次元の存在になった」と語っていました。硬度に関しては、原型の200%向上しています。その硬さは、虎杖の通常攻撃では全く通用しないレベルです。

更に体を変形させないという縛りを設け、強度を更に向上させています。そんな真人を倒すには、虎杖の最大出力の黒閃を決めるしかありません。しかし、真人を前にした虎杖には、黒閃を確実に決めると感じさせる凄みがありました。

うさぎを追うオオカミのシーンが意味するもの

東堂によるブラフもあり隙を見せた真人は、モロに虎杖の黒閃を受けてしまいます。限界を迎えたことで変身も解け、激しい戦闘の影響で改造人間も使い切っていました。なす術がなくなった真人は、必死に虎杖の前から逃げようとします。

真人を追う虎杖と、虎杖に怯え逃げる真人の姿は、まるで捕食者と被食者のようです。作中ではそんな2人の関係が、雪原を逃げるうさぎとオオカミで暗喩されていました。誰が真人がここまで情けない姿を見せると、予想できたでしょうか?

いつも余裕の笑みを浮かべ、人間を見下していた真人の姿はどこにもありません。落ちている石を虎杖に投げ、必死に抵抗するみっともない被食者だけです。そんな真人の前に、偽夏油こと羂索が立ちはだかりました。

偽夏油の極ノ番「うずまき」に吸収され死亡

原作15巻138話、アニメでは2期22話にて、真人は偽夏油に取り込まれました。そして偽夏油は真人の術式を抽出するため、極ノ番「うずまき」を使用します。うずまきは手持ちの呪霊を圧縮することで、高密度の呪力を放つ技です。

同時にうずまきに使った準一級以上の呪霊の術式を、抽出することができます。そして偽夏油は奇襲をかけてきた三輪に向け、うずまきを放ちました。うずまき自体は日下部に防がれましたが、術式を抽出することには成功します。

こうしてうずまきで放出された真人は、完全に消滅しました。しかし真人の「無為転変」は偽夏油によって利用され、死滅回遊を開始するための礎となります。散々人間を利用してきた真人が、最終的に人間に利用され死亡したのはなんとも皮肉ですね。

真人の最後のセリフの意味

仲間であったはずの偽夏油は、突然真人を裏切り取り込みました。しかし、真人は「知ってたさ」と、まるで偽夏油が裏切ることを知っていたかのように話します。続けて「俺は人間から生まれたんだから」と告げ、偽夏油に取り込まれました。

なぜ真人は偽夏油が裏切ると気づいていたのでしょうか?まず前提として、偽夏油と真人たちはあくまでビジネスライクな関係でした。信用なんてものは、欠片ほどもなかったわけです。そして偽夏油は、最初から真人達を取り込もうと考えて近づいていました。

メカ丸と真人が戦っていた際、偽夏油は「場合によってはここで」と話しています。恐らく真人は、そんな偽夏油の腹積りに気づいていたのでしょう。特に真人は負の側面から生まれた呪霊なので、裏切りなどには機敏だったのかもしれません。

虎杖や釘崎がなぜ真人の天敵・弱点なのか

渋谷事変で退場した真人ですが、実力だけで言えば未だに作中トップクラスです。というのも、殆どの術師は真人にダメージを与えることができません。魂を自在に変化させることで、簡単に回復できるからです。

そんな真人が天敵とする存在が、作中では2人存在しました。それが虎杖悠仁と釘崎野薔薇です。なぜ2人は、真人の天敵となり得たのでしょうか?ここからは虎杖と釘崎だけが、真人の弱点をつけた理由について解説していきます。

虎杖悠仁

虎杖にとって真人がそうだったように、真人にとって虎杖は宿敵でした。その理由は、純粋な正義と無邪気な邪悪という対比構造というだけではありません。虎杖の存在そのものが、真人にとって初めて敵と呼べる存在だったからです。

その理由には、虎杖が宿儺という別の魂と共存していたことが挙げられます。まずは、虎杖が真人にダメージを与えられた理由について解説していきましょう。

魂の形ごと叩くことが可能

まず虎杖の中には、宿儺という虎杖ではない別の魂も宿っています。つまり、常に自分の肉体の中に、自分以外の魂がある状態なのです。そのため、普通の人間には見えない魂の輪郭を、自然に掴むことができます。

そして真人は、体をいくら傷つけられても即座に回復可能です。魂の形状を変化させることで、幾らでも肉体のダメージを回復させられます。逆に言えば、魂そのものを攻撃されると、ダメージを受けるということです。

魂の輪郭を知覚できる虎杖は、簡単に真人の魂を攻撃することができます。つまり真人にとって虎杖の攻撃は、唯一受け流せない攻撃なのです。これが無敵とも思われる真人が、虎杖を「天敵」と呼んだ理由となっています。

宿儺の魂

虎杖は宿儺のおかげで、魂の輪郭を知覚し攻撃することができます。しかし、宿儺がいるメリットは、攻撃面だけには留まりません。実は防御面に関しても、宿儺がいることは虎杖のプラスになっています。

まず、真人の「無為転変」は相手の魂に直接干渉できる技です。そのため、虎杖の魂に触れようとすると、必然的に宿儺の魂にも触れてしまいます。そして、自分の魂を勝手に触れることを、あの宿儺が許すはずがありません。

実際2度も宿儺の魂に触れた真人は、宿儺に手痛い一撃をもらっていました。宿儺も虎杖同様、魂へ攻撃することが可能です。そのため真人は、虎杖に対しては無為転変も、術式が必中になる領域展開も使用できません。

釘崎野薔薇

虎杖の他にもう1人、真人の天敵となる人物がいます。それが釘崎野薔薇です。まず釘崎は虎杖のように、魂の形を捉えられるわけではありません。しかし釘崎の術式である芻霊呪法には、真人の術式に対抗できる技がありました。

それが「共鳴り」です。共鳴りは元々、肉体の一部に呪力を打ち込むことで、対象本体へダメージを与える技でした。例えば血液など身体の一部さえあれば、離れている対象にもダメージを与えられます。

その原理は「共鳴り」が肉体の一部から、対象本体への「繋がり」を辿る技だからです。つまり真人に打ち込んだ場合、肉体から繋がりを辿って魂へ直接ダメージを与えられます。

真人が今後復活する可能性を考察

偽夏油にうずまきとして放出されたことで、真人は消滅しました。長きに渡って虎杖の宿敵として活躍した真人の死は、カタルシスを感じた方も多いでしょう。しかし一方で、死亡したかどうかは、疑問が残る死亡シーンだったという声もあります。

そのため、一部では真人の復活説も囁かれてきました。そこでここからは、真人が復活する可能性について考察していきましょう。真人が本当に死んだかどうか、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

作中で再登場する可能性は低い

まず結論として、真人自身が復活する可能性は低いでしょう。基本的にうずまきで放出した呪霊は、再利用することができません。放出した時点で消滅します。そして真人を取り込んだ偽夏油こと羂索も、原作249話で死亡しました。

また術式は、脳のブラックボックスの部分に関するものです。つまり、術式を剥奪されるのは、脳を無理に弄られることと等しい行為となっています。そのため、術式を抽出された真人は、間違いなく死亡しているでしょう。

また物語は終盤に差し掛かり、虎杖達は宿儺との最終決戦に突入しました。既に呪霊は全く物語に関わらず、宿儺vs人類の構図となっています。そのため、真人が再び物語に絡んでくる余地はないでしょう。

新しい呪いとして生まれる可能性

真人が復活する可能性は低いでしょう。しかし虎杖が真人を祓う際に、「新しい呪いとして生まれたらソイツも殺す」と話しています。つまり真人自身ではなく「人間の呪い」は、また生まれる可能性があるのでしょう。

死んだ漏瑚たちの会話を聞く限り、呪霊は輪廻転生を繰り返しているのは確実です。しかし復活する度に、以前の記憶は失っています。その証拠に漏瑚は、「再び生まれ落ちる時我々はもう我々ではない」と語りました。

つまり「人の呪い」が復活しても、真人そのものが蘇るわけではありません。しかし、真人は「人が人を恐れる心」から生まれた呪霊でした。そのため、新たに生まれる呪いも、真人並みに冷酷な存在であると考えられます。

まとめ

七海や釘崎を殺し、虎杖を苦しめ続けた真人の死は、かなり呆気ないものでした。そのため、もっと苦しんで欲しかったという方も多かったようです。しかし、2023年に放映されたアニメ2期では、真人の消滅シーンがより深堀されていました。

特に真人の声優を務めた島崎信長氏の名演に、真人の無様さがより強調されています。虎杖から逃亡するシーンの演技は必見です。真人の死亡シーンが消化不良だという方は、ぜひアニメ2期をご覧ください。

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