裏梅は何者?宿儺との関係は?正体や強さ、術式も解説【呪術廻戦】

裏梅は何者?宿儺との関係は?正体や強さ、術式も解説

裏梅は京都姉妹校交流会編から、羂索に協力していた呪詛師の1人でした。1,000年前に活躍した呪詛師の1人で、両面宿儺の側近的な立場にあります。作中では唯一と言っていいほど、宿儺から信頼されている人物です。

作中では渋谷事変から本格的に活動し始め、高専側の呪術師たちを苦しめました。本記事ではそんな裏梅の正体や強さ、術式についても解説していきます。裏梅について詳しく知りたかった方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

【呪術廻戦】裏梅とは

裏梅は平安時代に活躍した呪詛師で、女性とも男性とも取れる中性的な見た目をした人物です。現代には他人の体に受肉する形で復活しました。なお、平安時代と現代で見た目が変わらないため、既に完全な受肉を済ませていると考えられます。

初登場は原作7巻53話で、呪詛師集団の1人として組屋鞣造(くみやじゅうぞう)から語られました。その後、渋谷事変にて重面春太(しげもはるた)など、呪詛師組に指示を与えています。かなり重要な役割を任されていることから、羂索からの信頼が厚いことも分かりますね。

基本情報

裏梅も宿儺と同様に、羂索と契約し死後呪物となることで現代に蘇った呪詛師です。なお、原作25巻220話によると、器となった受肉体の名は氷見汐梨(ひみしおり)とされています。名前からして、器となったのは女性だったのではないでしょうか?

ただ、虎杖と違い受肉体の面影は全くないため、完全に裏梅に乗っ取られていると考えられます。裏梅自身は宿儺以外は歯牙にもかけない人物なので、受肉体のことなどどうでも良いでしょう。

裏梅の声優は、『イナズマイレブン GO』の神童拓人訳で知られる斎賀みつき氏が演じています。斎賀氏は中性的な見た目をしたイケメンを演じることが多いため、裏梅の声にぴったりの声優です。

性別はどちらか

裏梅について語る上で、よく議論されるのがその性別です。中性的な見た目をしているため、パッと見では男性か女性か判別できません。またボディラインが分かりづらい服装を好むため、ファンの間で意見が分かれています。

キャラからしても判別し難いようで、組屋も裏梅を「男か女かも分からない」と語っていました。なお、公式のファンブックなどでも、裏梅の性別が言及されたことはありません。そのため、性別が明かされる可能性は低いでしょう。

ただ、受肉した人物の名前が「氷見汐梨(ひみしおり)」だったことから、器は女性と考えられます。器は同性のものを選んだ方が都合がいいと思われるので、裏梅の性別も女性ではないでしょうか?

菅原道真と関係

実は裏梅は日本三大怨霊の1人である、菅原道真と深い繋がりがあると考えられています。元々、裏梅というのは、現実で使われている家紋の一つです。そして裏梅の始まりは、道真を祀った天満宮の神紋として使われたことでした。

このことから、裏梅は道真と血縁者だったか、菅原家と深い関係にある一族の者と考えられます。道真は『呪術廻戦』において、五条や乙骨の子孫にあたる人物です。そのため、裏梅の血筋は現代でいう、御三家レベルのものと考えていいでしょう。

平安時代の呪術師の中でも、トップクラスの実力を誇っている理由にも納得がいきます。しかし、裏梅が道真に近しい者だとすると、なぜ宿儺の元に下ったのでしょうか?謎が深まるばかりですね。

裏梅の目的とは

裏梅の目的は、一貫して宿儺の完全復活にあります。そのために、羂索と協力し宿儺が復活しやすい舞台を整えていました。また、裏では浴の準備をし、宿儺がいつでも器を完成させられるように立ち回っています。

しかし、宿儺の復活だけが目的なら、羂索へ積極的に協力する理由はないように感じませんか?その答えは、原作25巻221話にあります。そこで宿儺が羂索と縛りを結んだことで、羂索と約束を果たす必要があると明らかになりました。

恐らくですが、呪物化して現代に受肉するためには、羂索と縛りを結ぶ必要があったのでしょう。そのため、裏梅も羂索との間に、何らかの縛りを結んでいると考えられます。だから、裏梅は羂索と協力する必要があったのです。

今まではどこにいたのか

裏梅はかなり中性的な見た目をしているため、控えめに言ってかなり目立ちます。なのに、呪術師側は誰1人として、裏梅のような人物に心当たりがありませんでした。一体裏梅は、どこに潜伏していたのでしょう?

その答えは、器の中で大人しくしていたのだと考えられます。呪物を取り込んだ時点で、基本的に器の体は奪われてしまっていました。しかし、羂索に呪物化され、事前に器へ封印されていた者たちは別です。

死滅回遊の覚醒タイプの泳者には、生まれながら呪物が封印されていると明かされています。そして、羂索が渋谷事変で封印を解くまで、目覚めることはありませんでした。そのため、裏梅も羂索が封印を解除するまで、器の中で大人しくしていたと考えられます。

裏梅の正体や宿儺との関係は?

裏梅は作中の言動から分かる通り、宿儺を絶対的存在として崇めています。宿儺様を中心に世界が回っていて、それ以外は全て宿儺様の餌とまで思っていそうです。そして、宿儺の復活を第一に考え献身的に行動しています。

そんな裏梅を、宿儺も信頼し重宝していましたが、実際2人はどのような関係なのでしょう?実は、宿儺が裏梅を重宝したのは、非常に意外な理由となっています。ここからは裏梅の正体や、宿儺との関係について解説していきましょう。

平安時代からの宿儺の部下

裏梅は戦闘力も優れていますが、宿儺から重宝されたのは料理の腕です。宿儺は食べることを快楽としていて、特に好きな食材は人間となっています。しかし、人間の調理は難しいようで、調理人は中々いないようです。

しかし、裏梅は珍しく、人間を調理する才能に長けていたと言われています。そのため、宿儺は裏梅を専属料理人として部下にしました。料理の腕はかなり高いようで、万からは結婚式の料理人に指名しようと考えられるほどです。

しかし、皆さんご存知の通り裏梅は料理以外の才能も優れていました。特に指示されずとも「宿儺は何を必要とするか」を考え動く、気配りの上手さは目を見張ります。その用意周到さには、宿儺も「相変わらず痒いところに手が届く」と絶賛しています。

宿儺と冗談を飛ばす間柄

裏梅は宿儺の部下という立場ですが、宿儺との距離感が非常に近しいことでも知られています。それは、宿儺にとって数少ない心を許している人間だからでしょう。その証拠に渋谷事変で再会した際には、「裏梅か!」と嬉しそうな表情をしていました。

また原作24巻215話では、虎杖を平安時代の人物と重ね、宿儺と嘲笑う場面も見られます。普段の誰彼構わず切り付ける宿儺の姿を見ていると、誰かと笑い合う様など考えられません。如何に宿儺が、裏梅を気に入っているのかが分かるでしょう。

また、裏梅が宿儺の最後の指を見つけられなかった時も、「よい」とあっさり裏梅を許しています。気に入った人物のミスには、流石の宿儺もある程度寛容になるようです。彼らのやっていることに目を瞑れば、理想の上司と後輩の関係に思えます。

羂索との関係とは

羂索は仲間というよりも、宿儺を復活させる目的を果たすための同盟のような関係と思われます。また先述した通り、裏梅も羂索と何らかの縛りを結んでいるのでしょう。そのため、裏梅は羂索に協力せざる得ないと考えられます。

しかし、同じ平安時代を生きた呪詛師だけあって、仲は悪くないようです。ホワイトハウスでは、裏梅が羂索に「手伝おうか?」と申し出る場面も見られました。一方で唾を吐き捨てながら、「さっさと終わらせてこい」と言い捨てるなどキツイあたりも見せます。

羂索も、裏梅を遠回りしてまで拾って、伏黒に受肉した宿儺の元へ送り届けたこともありました。このことから、ビジネスパートナーと言うほど冷めた関係ではないようです。しかし、友人と言えるほど、お互いを大切にしているようには思えませんね。

裏梅の術式や強さは?

ここからは、裏梅の術式や強さについて解説していきます。裏梅は元々「呪術全盛」と言われた、平安時代に活躍した呪詛師です。そのため、作中でもトップレベルの戦闘力を誇っています。

呪術への造詣も深いようで、羂索すら行ったことがない呪霊での”浴”を再現していました。また、死後は体が消滅してしまう呪霊を、自身の術式を使って締める方法も編み出しているようです。

氷凝呪法(ひこりじゅほう)

裏梅に刻まれた生得術式で、その名の通り氷を操る術式効果があります。ただ氷を操るのではなく、氷を顕現させることも可能です。凄まじい規模を誇る他、氷を生成するまでの速度も目を見張るものがあります。

渋谷事変では高専の術師たちが、反撃する間もなく一瞬で凍結させられていました。拘束力も強く、下手に動けば体が崩れてしまうと言われています。また、あえて特定の人物だけ凍結を弱めるなど、繊細なコントロールもできるようです。

作中では宿儺の器である虎杖だけ、凍結を弱めるなどして調整していました。他にも、氷の刃物を作ったり、氷柱を生成してドリルのように発射できるなど汎用性も優れています。近・中・遠距離ともに隙がなく、弱点らしい弱点もない優秀な術式と言えるでしょう。

霜凪(しもなぎ)

霜凪(しもなぎ)は「氷凝呪法の真髄」とされる技です。手のひらに息を吹き付けることで、過冷却状態の呪力を相手にぶつけ凍結させます。表面だけでなく芯まで凍結させるため、敵は動こうとしただけで体が崩れてしまうようです。

そのため、凍結した部分を攻撃することで、相手の肉体を簡単に砕くことが可能となっています。なお、凍結範囲はある程度絞れるようで、渋谷事変では的確に呪術師だけ凍結させていました。

なお、最大出力の霜凪は、ちょっとしたビルを覆うほどの規模を誇ります。動いたら即死レベルの凍結が、広大な範囲攻撃として襲ってくるのは脅威でしかありません。秤のように一瞬で欠損箇所を再生できる反転術式使いでなければ、対策不可能でしょう。

直瀑(ちょくばく)

霜凪に比べ、更に広範囲の凍結攻撃です。まず地面に円形の氷を発現させ、的確に相手を凍結させます。その後、空中に無数の氷柱を作り出し、身動きが取れない相手へと降らせるといった攻撃です。

裏梅の凍結は動けば体が崩れるため、基本的に凍結から逃れる術はありません。そのため、凍結された後に襲いかかる追加攻撃が非常に脅威となっています。凍結を打ち破る能力がなければ、まず即死と言っていいでしょう。

ただ、現状裏梅の凍結を打ち破る方法は、反転術式で無くした部位をすぐ治す脳筋戦法しかありません。しかし、そんな芸当が出来るのは秤だけです。そのため、最終決戦では秤が裏梅の相手に選ばれたのでしょう。

反転術式

裏梅は氷凝呪法の他に、反転術式も使用できます。作中では脹相の穿血で手に空いた穴を、一瞬で修復して見せていました。ただ、あまり大ダメージを負う描写がないため、無くした腕を再生できるかは不明です。

そのため現段階では、宿儺ほどではないものの、かなり反転術式の出力は高いと考えられます。なお、脹相の毒を解明し、解毒することには手間取っていました。秤のように、一瞬で毒を特定することは不可能なようです。

余談ですが、作中で登場した平安の術師は、殆ど反転術式を使えます。そのため、平安の世ではかなりスタンダードな技術だったのかもしれません。平安時代の呪術レベルの高さが窺い知れるのではないでしょうか?

渋谷事変で高専術師を圧倒

宿儺や五条レベルとまでは行かずとも、裏梅の実力は作中トップレベルです。渋谷事変の最終盤では、霜凪で高専メンバーを一瞬で凍結させ制圧しています。脹相が与えた手の傷も、反転術式で一瞬で治療していました。

また、2級術師レベルにある西宮桃の技を、片手で弾くなど意に介さない様子を見せます。その実力から日下部には、「呪術のスケールが段違い」とまで言われていました。呪胎九相図の一番である脹相ですら、裏梅の氷の前には手も足も出ません。

九十九の参戦や脹相の毒が回る時間を稼げていなければ、高専側は敗北していたでしょう。また、人外魔境新宿決戦編では、秤金次と互角の戦いを繰り広げています。そのため、実力は特級レベルの乙骨と同等レベルにあるのでしょう。

【最新】裏梅は死亡した?各シーンごとに解説

原作259話の時点では、裏梅は生存しています。何度か五条の手によって重傷を負わされていますが、なんとか生き残ってきました。そして、最終決戦に突入してからは、秤との激闘が繰り広げられています。

しかし、秤と裏梅の戦いはほぼ描かれていません。そのため、2人の戦況がどうなっているか把握しづらくなっています。そこで、ここからは裏梅が死にかけた場面や、最新の状況について解説していきましょう。

五条悟の200%の虚式・紫を受ける

裏梅が死にかけた場面として、まず原作25巻223話が挙げられます。同話では、五条の200%の虚式・茈によって、決戦の火蓋が切って落とされました。歌姫達の協力と手順を省略せずに放った虚式・茈は、巨大なビルを倒壊させるほどの威力です。

流石の宿儺も、受け止めた両腕が吹き飛ぶほどのダメージを受けていました。一方でこの攻撃以降、しばらく裏梅の様子が描かれなくなります。そのため、読者からは「虚式・茈に巻き込まれ死んだのでは?」と噂されていました。

しかし、原作237話にて巨大な氷塊と共に姿を見せたことで、生存が確定します。なお、25巻のおまけページにて、崩れたビルの瓦礫に埋もれる裏梅が加筆されていました。虚式・茈によるビルの倒壊に巻き込まれたものの、なんとかやり過ごしていたようです。

五条悟にワンパンで倒される

次に裏梅が死にかけた場面は、原作25巻221話です。同話では五条悟が獄門疆からついに解放され、羂索と宿儺の前に立ち塞がりました。久々の登場にも関わらず、五条の口の悪さは相変わらずで、宿儺に向け「間抜け」と言い放ちます。

裏梅は主人を侮辱されたことに腹を立て、怒りを露わにしました。しかし、次の瞬間には五条に「てめぇは誰だよ」吐き捨てられながら、腹パンチを叩き込まれます。そのまま裏梅は白目を剥き、遥か後方へと吹き飛ばされました。

高専を圧倒した裏梅も、五条悟の前には雑魚同然だったようです。この時の傷は反転術式で治癒したものの、しばらく痛みが引かなかったとされています。なお、25巻のおまけページには吹き飛ばされた裏梅が、壁にめり込んでいる様子が描かれていました。

秤との戦闘が続いている

五条悟に何度もボコボコにされながらも、なんとか裏梅は生存し続けます。そして、237話で氷塊と共に宿儺へ呪具を届けた後は、急襲してきた秤との戦闘になりました。凄まじい治癒速度で凍った場所から再生する秤は、裏梅の天敵と言えるでしょう。

その治癒速度には流石の裏梅も、「宿儺様と五条を凌駕する」と語っています。ただ、裏梅がそれ以上に脅威に感じたのは、腕や足を失っても止まらずに向かってくる秤の姿です。裏梅は秤から現代の術師としては、明らかに異質なものを感じ取っていました。

そして、秤を「人とは思わない」ことに決め、全力で潰すことを決断します。その後、秤と裏梅の戦いは10話以上に渡って続いているようです。このことから、2人の実力はほぼ拮抗しています。そのため、宿儺側の戦いに裏梅は全く介入できていません。

まとめ

裏梅はあの宿儺が唯一心を許した存在という、唯一無二の魅力を持ったキャラです。また、氷の能力の使い手というのも、漫画として非常に戦闘映えします。そのため、裏梅が好きという方も少なくないのではないでしょうか?

ただ、既に羂索が死亡したため、物語的には裏梅もいつ死んでもおかしくない状況です。宿儺との最終決戦も最終奥義を使わせたことで、最終局面に突入したと考えていいでしょう。この先、高専側有利に傾くことで、裏梅が死亡する展開が来るかもしれません。

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