日下部は強い?一級術師としての活躍や死亡の可能性を考察【呪術廻戦】

呪術廻戦 日下部

日下部篤也『呪術廻戦』に登場する1級術師です。同時に呪術高専東京校で教師を務めています。常に気怠げな雰囲気を纏っており、いかに面倒事を避けて戦うかを考えています。しかし、ただやる気のない大人というわけではありません。

非常に呪術への造詣が深く、実力も1級術師の中で指折りです。本記事ではそんな日下部の強さや活躍、死亡の可能性についても考察していきます。日下部について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【呪術廻戦】日下部篤也(くさかべあつや)とは

日下部の初登場は、原作10巻83話です。アニメでは本編開始の1年前を描いた、劇場版『呪術廻戦 0』となっています。呪術高専東京校における2年生担当の教師で、真衣やパンダ達の指導にあたっています。

渋谷事変ではパンダと一般人の救出を行うなど、行動を共にしていました。初登場は早かったものの、戦いを極力避けようとするため、戦闘はあまり描かれていません。ここからはそんな日下部篤也のプロフィールについて、軽く解説していきます。

基本情報

日下部は高専に所属する1級術師でありながら、教職も務めています。五条や歌姫と同じですね。しかし、日下部が教職をやっている理由に大きな目標はありません。ただ教職の方がリスクはないから、そっちの方が楽に金を稼げると考えたからです。

しかし教師としては、大変優れた人物と考えられています。呪術への造詣の深さは作中屈指で、五条vs宿儺戦では解説役を務めていました。その知識量からファンからは「1級解説術師」とまで呼ばれています。

また、術式なしで1級術師まで上り詰めた、作中屈指の実力者です。冥冥や五条からは「最強の1級術師」の1人に名を挙げられていました。七海からは「負けるイメージが湧かない」と称されるほど、同業者から信頼を寄せられています。

アニメ呪術廻戦の声優は三木眞一郎さん

アニメ『呪術廻戦』で日下部の声優を務めるのは三木眞一郎さんです。三木氏といえば「ポケットモンスター」シリーズのロケット団・コジロー役などで知られています。イケメンキャラや3枚目キャラのイメージが非常に強い声優さんですね。

また、掴みどころのない飄々としたおじさんキャラも多く演じています。その為、日下部のイメージと非常にマッチしている声優と言えるでしょう。特に「帰りてぇ〜」など、気怠げなセリフが心から漏れているように聞こえる演技は必見です。

なお日下部の声優は、初登場となった『呪術廻戦0』の公開前には明かされていませんでした。その為、映画を公開初日に見て、日下部を三木氏が演じていることに驚いた方も多いでしょう。

性格

日下部の性格を一言で言えば、面倒くさがりな善人となっています。基本的に高専のメンバーは、率先して命をかける戦いに赴くような自己犠牲精神の持ち主です。それに対して、日下部はなるべく危険な戦いを避けようとする感性を持っています。

その為、渋谷事変では特級呪霊のいる場所を、全力で避けようとしていました。しかし、面倒くさがりではあるものの不誠実な人間ではありません。生徒の三輪が羂索の攻撃に晒された際には、簡易領域で身を挺して庇っていました。

また、パンダが捕まった際には恩義のある夜蛾のため、上層部を裏切ってパンダを助けています。同業者である五条、七海、冥冥からも「優しい」と評されていました。そして宿儺戦でも生徒たちのため、たった1人で宿儺に立ち向かいます。

日下部のモデルは渡部篤郎という説

実は日下部のモデルになった俳優がいることを、作者の芥見氏は明かしていました。そして明言はされていませんが、恐らく渡部篤郎氏がモデルではないかと言われています。渡部篤郎氏はスターダストプロモーション所属の俳優です。

91年に役者としてデビューしてからは、高い演技力で存在感を示します。95年に出演した映画『静かな生活』では、日本アカデミー賞などを総なめにしました。また近年では映画監督としても活躍しています。

日下部の術式や強さ

ここからは日下部の強さについて解説していきます。渋谷事変編まで、日下部の戦闘シーンはあまり描かれていない印象でした。しかし、羂索のうずまきを防ぐなど、その実力の高さは示唆されています。

そして人外魔境新宿決戦編にて、とうとう日下部の実力が詳しく描写されました。そして、最強の1級術師として評価されていることも明らかになります。それだけでなく、あの宿儺と1対1で渡り合う姿も描かれました。

術式が使えずとも1級呪術師

日下部は術式を持たないながら、1級術師まで上り詰めています。呪術の世界において、術式なしで1級レベルの実力を備えることはかなり稀です。作中では、他に術式なしで1級レベルの実力を持つ術師は、虎杖以外には見られません。

それだけでなく、術師という枠組みの中でもトップクラスの実力と評されています。猪野琢真(いのたくま)からも、特級同士の戦いに割り込める存在と考えられているようです。七海、冥冥、五条からは、なんと最強の1級術師として名前を挙げられていました

しかし、本人は最強の1級術師は自分と宇佐美以外の誰かと考えています。自分の実力に適切な評価を下すキャラが多い中で、ここまで自己評価の低い人物は珍しいですね。恐らくですが、自己評価の低さは、術式を持たないという事実からきていると思われます。

領域展開を習得できない

簡易領域の扱いに長ける日下部ですが、領域展開を使うことはできません。簡易領域を自在に使えることから、日下部は結界術の扱いには長けています。しかし、領域展開を扱うには生得領域が必要です。

そのため、生得術式を持たない日下部は、どう足掻いても領域展開は使えないでしょう。しかし、術式があるからといって、領域展開を取得できるわけではありません。同じく1級術師で、術式を持つ七海は最後まで領域展開を習得できなかったようです。

作中でも、領域展開を使える人物はかなり限られています。また伏黒のように領域展開を使えるものの、不完全なものしか展開できないキャラもいました。現実空間にスケールの異なる疑似空間を、重ねる感覚を必要とする点が特に難しいようです。

シン・陰流

日下部は術式が使えない代わりに、シン・陰流 簡易領域を主軸に戦います。簡易領域は平安時代に考案された、一門相伝の弱者のための領域です。基本的には領域展開に対抗して、領域の必中効果を打ち消すために使用する技となっています。

そして、日下部は特に簡易領域の扱いに長けた人物です。簡易領域は扱いが難しいため、初心者は縛りを作ることで成立させています。例えば三輪は両足を地面につける縛りによって、領域を成立させているようです。

しかし日下部は、縛りなしで簡易領域を成立させられます。それだけでなく、効果範囲もとても広大です。しかも日下部は後から簡易領域を広げることで、相手を引き込むことができます。それにより、本来は受動的な技である簡易領域の弱点を解消していました。

「抜刀」(ばっとう)

刀身を呪力で覆い鞘の中で加速させる、シン・陰流最速の技とされています。正面の敵に特化したシン・陰流の基本的な技で、他に京都校の三輪なども扱っていました。しかし、日下部と三輪の抜刀は全く違う性質を持ちます。

まず三輪は縛りの都合上、簡易領域を静止した状態でしか使えません。そのため、敵が突っこんできた場合のカウンター技としての側面が強くなっています。しかし、日下部は動きながら放てるため、高速斬撃で敵陣を突破する技としても使用可能です。

居合「夕月」(いあい ゆうづき)

膝立ち姿勢から繰り出す抜刀術で、日下部が最も得意とする技です。前提として、簡易領域も簡易的ではありますが、領域としての性質も持っています。そのため、領域内では呪力の出力は向上し、相手の術式も多少威力を低下させることが可能です。

そして最大のメリットは、全自動反射で迎撃するプログラムを組み込める点でしょう。日下部はこの性質と夕月を併用することで、自動で領域に侵入した攻撃を迎撃可能です。迎撃能力はとても高く、宿儺の術式も世界を断つ「解」以外は全て弾くことができます。

また領域内に入った敵へ、自動で斬撃を浴びせることも可能です。そのため、日下部が使うことで、宿儺の御厨子のように高速斬撃を浴びせる技へと昇華します。その威力は、七海にも「捌ける人を知らない」とまで言われるほどです。

朧月(おぼろづき)

原作254話にて使用された、呪力で作った刀身を伸ばして行う突き技です。折れた刀身からも呪力で作った刀身を伸ばすことが可能となっています。それにより、相手との間合いを錯覚させた攻撃を繰り出すことが可能です。

しかし、宿儺相手には通じず、あっさりと防がれてしまいました。似ている技としては、禪院扇が真希戦で使用しています。その際も真希に折られた刀身を伸ばすことで、間合いを誤認させ致命傷を与えていました。

日下部の強さ

日下部の強さは、どんな状況にも対応できる応用力にあります。まず迎撃効果を付与した領域を展開することで、攻防一体の構えを取ることが可能です。そのため、敵の攻撃のインターバルを突き、攻撃に転じることもできます。

宿儺戦では術式対象を拡張するタメを突き、領域を広げて無数の斬撃を放っていました。また判断力や分析力も的確で、知識に基づいて割り切った立ち回りが可能です。またコートを目隠しに使い、不意打ちを与えるなど小道具の扱いにも長けています。

防御力も非常に高く、羂索のうずまきを簡易領域で防ぐことが可能です。他にも目で追えない宿儺の斬撃を弾き返したりと、1級術師として並外れた実力を有しています。五条や七海から「最強の1級」と評されるのも納得ですね。

日下部の関係人物

ここからは、日下部と関係が深い人物について解説していきましょう。呪術師という仕事に対して、常にネガティブな想いを抱いているイメージがありました。しかし、仲間や恩人のピンチとなると話は変わってきます。

人外魔境新宿決戦編では自ら危険な場所に飛び込み、体を張って大切なものを守ろうとしました。面倒なことを避けようとする日下部ですが、決して恩義に背を向けることはありません。その本質は、非常に情が深い人間です。

パンダ

パンダは日下部恩人である、夜蛾が作り出した完全自立型人工呪骸です。日下部がパンダの事情を知っているからか、よく行動を共にしている場面が見られました。渋谷事変では共に民間人を捜索しつつ、特級呪霊のいる地下5Fを避けて回っています。

また渋谷事変後、夜蛾を誘い出すために、パンダは高専上層部に捕えられていました。その際、日下部は自分の危険も顧みず、上層部に内緒でパンダを解放しています。その際「あの人(夜蛾正道)には恩があんだよ」と語っていました。

三輪霞

三輪は高専京都校の生徒であるため、東京校所属の日下部が担当する生徒ではありません。しかし、2人はシン・陰流の使い手という共通点があります。そのため、シン・陰流の使い手として、普段から接点があるのかもしれません。

その証拠に、他の生徒よりも距離感が近いように感じる描写が見られます。特に宿儺戦の対策会議などでは、常に隣にいる印象を受けました。また日下部は「ウチの三輪」と呼んでおり、三輪も日下部のこと「さん」付けで呼んでいます。

宿儺戦では「ここで退いたら宿儺は三輪達も殺す」と考え、命をかけて立ち向かっていました。そのため、三輪との関係は詳しく明かされていませんが、特に大切な生徒であると感じられます。

夜蛾正道

同じく高専東京校に所属する教師で、日下部にとっては大恩人となっています。日下部には妹がいて、その妹には「タケル」という子供がいました。日下部の甥っ子に当たる存在ですね。しかし、タケルは幼くして命を落としてしまいました。

そしてタケルを失ったことで、日下部の妹は廃人同然になってしまいます。そんな妹を救うため、夜蛾はタケルの魂の情報を入力した人工呪骸を作り出しました。そして、タケルの面影を感じる呪骸のおかげで、日下部の妹は生きる気力を取り戻します。

これ以降、日下部は妹を救ってくれた夜蛾に対して、大きな恩義を抱いていました。夜蛾が死んだ後も、夜蛾さんへの恩を忘れず、宿儺と戦うことを決心しています。この恩義に対する誠実さが、日下部の人気を支えていると言っていいでしょう。

日下部の登場・活躍シーン

ここからは日下部の登場・活躍シーンについて解説していきます。日下部の初登場は渋谷事変における、原作10巻83話です。パンダと共に地上で民間人の捜索を行っていましたが、途中で漏瑚と宿儺の戦いに巻き込まれました。

そして渋谷事変以降出番がありませんでしたが、原作25巻222話にて再登場します。以降、宿儺戦での解説役など出番が多くなりました。そして五条と鹿紫雲が敗北した後に、宿儺と戦うため戦場に介入します。

宿儺と漏瑚の戦いに巻き込まれる

渋谷事変ではパンダと日下部班を組み、帳の外で五条の尻拭いのため待機していました。しかし、五条が封印されたことで、パンダと共に帳の中に突入します。そして特級呪霊との戦闘を交わしながら、のらりくらりと戦闘を交わしていきました。

その道中に日下部とパンダは、夏油一派の残党と遭遇します。戦闘へ突入しそうになった瞬間に、戦闘中の漏瑚と宿儺が現れました。戦闘を中止し逃げ出そうとしますが、宿儺に動くことを禁じられます。

その後、なんとか逃げ切り瓦礫の中に埋まっていたところ、パンダに救出されました。そして宿儺に主導権を奪われた虎杖を見てことで、虎杖の存在に懐疑的になります。そして「俺は虎杖悠仁の死刑に賛成だ」と述べました。

偽夏油の極の番「うずまき」から三輪を守る

その後、偽夏油と戦う三輪たちの元へ駆けつけ、極の番「うずまき」から三輪を守ります。真人だけを使ったとはいえ、特級呪霊を放ったうずまきを防いでみせました。その姿を見て偽夏油は、「よかったよ、少しは蘊蓄がある奴が来てくれて」と話しています。

その後、虎杖たちと共に戦闘を始めますが、裏梅の氷凝呪法で凍結させられてしまいました。その後、裏梅が毒の影響で術式を維持できなくなったことで解放されました。しかし、「俺はもういいや」と身を投げ出しています。

裏梅の呪術のスケールの大きさに、日下部は完全に戦意を失ってしまったようです。しかし、後の日下部の活躍を見てると、裏梅相手でもかなり善戦できたと考えられます。

捕らえられたパンダを救出

渋谷事変では裏梅の凍結から解かれた後、戦闘には参加せずそのまま終戦を迎えました。その後、恩師である夜蛾が、五条の後ろ盾を失ったことで高専上層部に捉えられてしまいます。上層部の目的は、完全自立型呪骸の作り方を吐き出させることでした。

パンダのような完全自立型呪骸は、自分で呪力を補完することが可能となっています。そのため、上層部にとって夜蛾は、利用価値が大きいと共に脅威でした。そこで、パンダを捕らえ、夜蛾を誘い出そうと画策します。

ですが、パンダは日下部の手によって救出されました。日下部は自分の保身よりも、恩人のために動くことを選んだのです。しかし時すでに遅く、パンダが解放された直後に、夜蛾は楽巌寺によって殺されてしまいました。

宿儺vs五条戦の解説をする

原作17巻147話でパンダを救出してから、日下部の出番はしばらく途絶えます。そして人外魔境新宿決戦、直前となる原作25巻222話で再登場しました。虎杖と体を入れ替え、稽古を行なっていたようです。

その後は、宿儺と五条の戦いをモニターしながら、的確な解説を行なっていました。領域展延に関しても初見で仕組みを見抜いており、優れた洞察力を持っていることがわかります。術式なしでも1級術師になれた理由が、この解説に詰まっていますね。

他にも五条の術式や、領域の仕組みについても、例えを用いて分かりやすく解説していました。才能がない分、努力でのし上がってきたからこそ、教えることに長けているようです。消去法で教師をやってるとは思えないほど、教師向きの性格をしています。

宿儺との決戦に参加する

五条と鹿紫雲が敗北した後、虎杖、日車と共に宿儺へ挑みます。簡易領域は宿儺の術式もある程度中和できるため、他術師を守る役割に徹していました。特に必殺の剣を持つ日車に対して、「死んでもお前を守る」と覚悟を見せています。

また若い術師が多い中で、経験豊富な日下部は司令塔としての役割も持っていました。二転三転する戦場で的確な指示を与え、着実に宿儺を追い込んでいきました。しかし、日車が殺され、虎杖、真希、脹相が一時戦闘不能になってしまいます。

宿儺に1対1の戦いを挑む

仲間が一時戦闘不能になったことで、日下部は宿儺に1対1の戦いを挑むことになります。日下部vs宿儺という異例の事態に、本誌の煽りも「え…マジで?」と困惑しているようでした。しかし、読者が思っているよりも、日下部は宿儺相手に善戦します。

理由としては、宿儺の術式と、日下部の領域は非常に相性が良かったことが挙げられます。簡易領域に自動防御が付与されていても、五条のような概念的攻撃には意味がありません。しかし、宿儺の御厨子のように、単純な斬撃には非常に有効となっています。

それでも宿儺と戦うのは、一瞬の隙が命取りになります。保身に走りがちな日下部としては、らしくない行動です。しかし、夜蛾への恩と、教え子を守るために戦う情の厚さこそ、日下部の本来の姿なのでしょう。五条、七海、冥冥が「優しい」と評したのも納得できます。

日下部と虎杖の体が入れ替わっている理由を考察

25巻222話にて虎杖と日下部の特訓シーンが描かれました。その際、虎杖と体が入れ替わっているような描写がされています。作中では、体を入れ替えるような術式は未だ登場していません。

そのため、どのようにして日下部と虎杖が、体を入れ替えていたのか不明となっています。そこでここからは、日下部と虎杖の肉体を入れ替えた方法について考察していきましょう。

虎杖のセリフを日下部が話している

まず、虎杖と日下部が入れ替わっているとされるシーンについて、軽く解説していきます。虎杖と日下部は宿儺戦の前に、道場で組み手を行なっていました。そこで日下部を投げ飛ばした虎杖が、「そろそろ掴めよ虎杖」と声をかけています。

それに対して、日下部は「押忍!」と返していました。冷静に考えて、虎杖と日下部の中身が入れ替わっていなければ、交わすはずのないやり取りです。また、単行本における222話のおまけページでは、虎杖が「若いな体が軽い」と話していました

これらの描写から、虎杖と日下部の中身が入れ替わっているのは確実でしょう。しかし、虎杖も日下部も、生得術式を持っていないのは周知の事実です。また、高専側の術師に、魂を入れ替える術式を有しているメンバーもいません。

虎杖の術式によって入れ替わった可能性

虎杖と日下部が入れ替わった理由で、真っ先に考えられるのは虎杖の術式です。先述した通り、虎杖は死滅回遊の時点では術式を持っていませんでした。しかし、宿儺との決戦前に、呪胎九相図の四番から九番を取り込んだ可能性があります。

その証拠に虎杖の両腕は、宿儺戦から人間離れした形へ変化していました。宿儺の指を取り込むと顔に宿儺の目が現れたように、呪物を取り込んだ影響は肉体に現れます。両腕の変化は、呪胎九相図を取り込んだ影響が両腕に現れていると考えていいでしょう。

同時に作中では、虎杖が赤血操術を使うような描写が見られました。そのため、呪胎九相図を取り込んだことで、虎杖に術式が刻まれた可能性は十分にあります。肉体の入れ替えも、四番から九番どれかが有していた術式でしょう。

九十九由基の魂の研究記録による影響

日下部と虎杖の入れ替わりは、九十九の魂の研究記録が、役に立っている可能性もあります。特級術師だった九十九由基は、羂索との戦いで消息不明となります。その際、離脱させた脹相に、自身の研究記録を託していまいした。

そして、遺された研究成果は、脹相から虎杖へ手渡されています。虎杖はこの研究記録を用いて、伏黒救出の作戦を立てていました。ですが、それ以外の用途にも、研究記録が用いられていたとしたらどうでしょう?

今の虎杖には、魂の輪郭を知覚する力が備わっています。そのため、仕組みさえ理解すれば、魂を入れ替えることもできるのではないでしょうか?また、魂の入れ替えが、伏黒奪還の鍵になる可能性もあります。

日下部が死亡すると考えられる可能性

原作254話にて、日下部は宿儺に敗北します。そして、日下部が宿儺につけられた傷は、恩人である夜蛾の致命傷とそっくりでした。まるで、日下部が死亡してしまったことを暗示するかのようです。

その後、日下部は憂憂に回収されましたが、現在は生死不明となっています。果たしてこのまま、日下部は死亡してしまうのでしょうか?ここからは、日下部が死亡する可能性について考察していきます。

文句を言いながらも人助けをすることが多い

日下部は面倒くさがりな口ぶりとは裏腹に、非常に情が深い男です。渋谷事変の時も、宿儺戦でも、身を挺して仲間を庇っていました。また日下部以外が戦闘不能になった際には、生徒達のために宿儺へ1対1を挑んでいます。

そんな日下部を、冥冥は「文句ばかり言うくせに知的誠実さは忘れない」と評していました。同時に、五条、七海からも「優しい人」であると認められています。日下部は、誰かのために自らの命を投げ出すことも厭わない人物なのです。

そのため、宿儺との戦いで深い傷を負って、一時戦闘不能になりました。仮に戦線に復帰しても、同じように誰かを守るため、自分の身を投げ出すでしょう。現在の『呪術廻戦』で、最も命を落とす可能性があるのは日下部と断言できます。

「死にたくない」と考えていることがフラグになる

日下部のように「死にたくない」と、考えているキャラが死ぬ可能性は非常に高いと言えます。というのも、『呪術廻戦』では死にたくないと望んでいるキャラほど、先に死んでいくからです。むしろ、「死にたい」と考えているキャラの方が生き延びていました。

そんな本作の死生観を表すセリフとして、「呪術師に悔いのない死などない」があります。悔いなく天寿を全うできるような死など、呪術師にはないということですね。実際に、七海や夜蛾は、未練を残したまま死亡しています。

他に、五条のように戦いの中で満足した者や、日車のように死を望んでいた死亡者もいました。しかし、日下部のように「死にたくない」と思っている者は、ほぼ死亡しています。その為、日下部が死亡する可能性はかなり高いといえるでしょう。

虎杖悠仁の死刑に賛成していた

他にも、虎杖達と対立することで、日下部が死亡する可能性も考えられます。宿儺に肉体を奪われた虎杖を見た日下部は、「虎杖の死刑に賛成」と語っていました。しかし、非常に可能性が低い説でしょう。

というのも、既に虎杖の中に宿儺はいないため、対立する理由はないからです。また、宿儺戦前の戦闘では、虎杖と日下部は一緒に稽古する仲になっていました。宿儺戦でも、日下部は率先して虎杖に協力しています。

また「ガキどもが命かけて戦った」と、虎杖の奮闘も認めていました。既に日下部にとって、虎杖も大切な生徒の1人になっていると考えられます。その為、今後虎杖との対立が原因で、日下部が死亡することはないでしょう。

日下部が生存すると考えられる可能性

現状、日下部が死亡する可能性は非常に高いといえます。しかし、憎まれ口を叩きながらも情に厚い日下部に、死んでほしくない方も多いでしょう。そこで、ここからは日下部が生存する可能性について考察していきます。

255話時点で、日下部は乙骨に続いて重傷を負い、一時戦線を離脱しています。その為、非常に高専側は劣勢と言えるでしょう。今後どのような展開になったら、日下部は生存できるのでしょうか?

運の良さを発揮する

日下部が生き残るには、持ち前の運の良さが発揮されることを祈るしかありません。今まで日下部は何度も特級同士の戦いに巻き込まれ、その度に生き残ってきました。漏瑚の術式に巻き込まれても、ほぼダメージを負わずやり過ごしています。

裏梅の凍結を喰らった際も、特に重傷を負ったような様子は見られません。これらの描写から、日下部は非常にタフかつ、運がいいと考えられます。その為、254話で宿儺に重傷を負わされましたが、まだ生存している可能性は高いでしょう。

そして、生存さえしていれば、高専に戻り家入によって治療してもらえます。ただし、乙骨の治療を優先すると思われるので、復活は乙骨より遅れるのではないでしょうか?どちらにせよ作中で屈指にしぶとい日下部が、このまま死亡するとは思えません。

まとめ

日下部は危険を避けようとする人間臭さと、恩義を忘れない義理堅さで人気を誇ってきました。そして、宿儺戦で作中屈指の実力が明かされ、より日下部が好きになった方は多いでしょう。面倒くさがりが実は強いという設定には、つい心惹かれますよね。

しかし、254話にて重症を負い、そのまま戦線から離脱してしまいました。その際、夜蛾が死亡した時と似た傷を負っていたため、死亡説も囁かれています。果たして日下部は、無事に生き残れるのでしょうか?今後の動向から目を離せません。

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