伏黒恵は死亡した?現在や宿儺の受肉から復活する可能性を考察【呪術廻戦】

伏黒恵は死亡した?現在や宿儺の受肉から復活する可能性を考察【呪術廻戦】

呪術廻戦コミックス24巻第212話「膿む」で、伏黒恵は宿儺に体を乗っ取られました。受肉した影響で、すでに伏黒恵は死亡したのではと噂されています。

このまま宿儺の受肉体として、伏黒は死亡してしまうのか気になる読者も多いでしょう。実際、死亡フラグが多く、助けるのは絶望的だと感じられます。

今回は、伏黒恵はすでに死亡しているのか、現在の状況や受肉から復活する可能性を考察していくので、ぜひご一読ください。

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目次

伏黒恵(ふしぐろめぐみ)とは

伏黒恵とは、少年ジャンプ「呪術廻戦」の登場人物の一人です。主人公の虎杖の同級生で、呪術高専東京校の1年生として登場します。

入学した当初から2級術師で、1年生のなかで唯一、単独任務の参加が認められている生徒です。呪術界で御三家と呼ばれる禪院家の血を引いており、将来を見込まれています。

性格は少し無愛想で、ツンツン頭がトレードマークの美男子といった印象です。冷静で生真面目な性格をしているので、五条悟とは衝突する一面も見せています。

経歴

父親である「伏黒甚爾」が蒸発し、義理の姉である「津美紀」と二人で暮らしていました。そこに五条悟が訪れ、呪術師として働くことを担保に高専から金銭援助を受けています。

元々、「伏黒甚爾」が資金源に呪術の名門である「禪院家」に伏黒恵を売り飛ばされる予定でした。しかし、五条の介入でその計画は頓挫しています。

伏黒恵の細かいプロフィールについては、下記の通りです。

年齢15歳
誕生日12月22日
身長175cmくらい(成長中)
体重60kg(ナレーションによる仮定)
等級2級呪術師
趣味実話系の本を読むこと
CV内田雄馬/藤原夏海(幼少期)

術式や強さ

伏黒恵の術式は、禪院家相伝の一つである「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」です。影を通して召喚する十種の式神を用いて、呪霊を払う術式とされています。

影絵を実体化させて式神を召喚し、最大2種の顕現が可能です。ただし、式神が完全に破壊されると、二度と同じ式紙は顕現できません。

破壊された式神は、他の式神に能力を引き続くため、術式自体の弱体化には繋がりません。他にも、2種類の式神を合体させるといった、柔軟な術式構築も可能です。

十種影法術で顕現できる式神は、下記の通りになります。

式神能力
玉犬(ぎょっけん)犬の姿をしていて、白と黒がいます。二匹の力を持つ「渾」も登場しました。
鵺(ぬえ)骸骨のような仮面をした大きな鳥の式神です。飛行能力だけでなく、呪力は電気の性質を持っています。
大蛇(おろち)蛇の姿をした式神で、片手で一瞬にして顕現できます。奇襲攻撃に向いている性質を持っていますが、宿儺との戦闘で破壊されました。
蝦蟇(がま)蛙の式神で、長い舌で攻撃したりサポートしたりします。作中での出番はほとんどありません。
満象(ばんしょう)象の式神で、鼻から大量の水を出して攻撃します。体も大きく、体重を利用して相手を押しつぶす攻撃も可能です。
脱兎(だっと)白い兎の式神で、大量の兎のなかに1体だけ本物が混ざっています。攻撃力は高くありませんが、相手の陽動に利用するといった使い方が可能です。
円鹿(まどか)鹿の姿をした式神で、受肉した宿儺が218話の万(よろず)戦で見せました。反転術式で対象を癒す力を持っています。
貫牛(かんぎゅう)牛の姿をした式神で、相手と距離が離れているほど、突進力が上がります。
虎葬(こそう)虎の姿をした式神とされていますが、本編では姿を見せていません。宿儺が顎吐(あぎと)を作るときに利用された1体とされています。
八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)今まで十種影法術師のなかで、調伏した人はいない最強の式神です。相手の技を受けるほど、順応して攻撃が効かなくなる性質を持っています。

伏黒恵は2級呪術師ですが、十種影法術を持っているため潜在能力は作中随一と言われています。実際、受肉体での宿儺と五条の戦闘は、ほぼ互角でした。

宿儺との関係

宿儺は虎杖の体を介して現代に蘇ってから、伏黒恵に固執している描写が多かったです。明確に公式で発表されたわけではありませんが、十種影法術が狙いだったと思われます。

伏黒恵の術式を見てから、宿儺は何か考える素振りを見せる描写が多かったです。それは、十種影法術が優れた術式で、五条悟とも渡り合える術師だったからではないでしょうか。

実際、過去には六眼持ちの無下限呪術使いと、十種影法術使いがぶつかったとき、両者とも死亡したほど壮絶な戦いだったと言われています。

単行本25巻時点では、伏黒恵の体に宿儺が受肉し、意識も奥底に閉じ込められている状態です。

天使「来栖華」との関係

「来栖華」とは、天使が受肉して術式が覚醒した死滅回遊編の泳者(プレイヤー)です。受肉体にも関わらず、本人の意識が残っています。

「来栖華」は呪霊と一緒に過ごしていた時期があり、かなり不衛生な状況下で苦しい生活を強いられていました。

そんなとき、玉犬が現れて、「来栖華」を人がいるところまで案内したのです。その玉犬を召喚したのが伏黒恵でした。

伏黒恵に助けられたその日から、「来栖華」はいつか伏黒恵にめぐり合うと信じて人を助け続けると誓ったのです。

伏黒恵は死亡した?現在の生死の状態

宿儺の受肉体となってしまった伏黒恵ですが、単行本25巻時点でも体は乗っ取られたままです。生死不明のままストーリーが進んでいますが、今後どうなるのでしょうか。

基本的に受肉体となった人物は、「来栖華」を除き、本人の意識が消えています。器となった人物がどうなるか明確になっていませんが、意識がないなら死亡した説が濃厚です。

伏黒恵は死亡したのか、現在の生死の状態を考察してみます。

宿儺が伏黒恵に受肉

最新刊25巻の時点では、未だに宿儺は伏黒恵に受肉している状態です。魂は残っている描写が所々で表現されていますが、意識はないと思われます。

このまま宿儺に体を乗っ取られた状態が続けば、いずれ魂は消滅してしまうかもしれません。ただし、虎杖は相手の魂の形を捉える能力を持っています。

うまく宿儺に攻撃し、伏黒と宿儺を引き剥がせられれば、伏黒の体は無事に戻ってくるかもしれません。

しかし、251話では伏黒恵の魂が、生きることを拒絶している描写がありました。伏黒恵が助けを望まないなら、宿儺から引き剥がすことは難しいでしょう。

伏黒の魂を沈めるための「入浴」

宿儺が伏黒の魂を沈めるために「入浴」を行うといった、儀式的な表現がありました。

呪術廻戦における入浴とは、呪霊を一体ずつ締めていき、呪霊の部位全てを濾して行われるようです。完全復活のため、忠臣である「裏梅」と以前から計画していました。

ただし、入浴では伏黒の魂を完全に沈められず、仙台結界を目指します。目的は、義理の姉「津美紀」に受肉した万(よろず)を殺し、伏黒恵の心を折るためです。

唯一の家族である津美紀が死亡すれば、伏黒恵の心が折れ、完全体となれると踏んだのでしょう。

虎杖のように制御ができていない

虎杖は宿儺の器として生み出され、檻のような役割を持っていました。そのため、宿儺の指を取り込んでも自我を保ち、意識が乗っ取られることはなかったのです。

しかし、伏黒恵に関しては、宿儺の指への耐性が低く、心が折られていた状態ということもあり、受肉した後は体の制御が出来ていません。

ただし、受肉した当初は、伏黒恵が仲間を傷つけたくないあまり、宿儺を拒絶している描写がありました。術式の呪力出力がひどいときは、一割以下まで下がるほどです。

現在は、伏黒恵の心が折れたことで、呪力出力のムラはほとんどないと思われます。

伏黒恵が死亡すれば宿儺の復活は不可能

宿儺が受肉した状態の伏黒恵を殺せば、宿儺は復活できないと考えられます。器が死亡すれば宿儺も死亡するというのは、2巻で虎杖が死亡したときに説明されていました。

実際、宿儺の指を取り込んだ虎杖を処刑する話も呪術高専側で進められていたので、間違いないと思われます。

しかし、五条や虎杖は、伏黒恵の魂も助けようとしており、そのための作戦も計画しているようです。うまく魂だけを救えれば、伏黒恵は死亡せずに済むかもしれません。

宿儺が伏黒恵に受肉した理由

虎杖から伏黒恵に受肉先を変更した宿儺の狙いは何なのでしょうか。宿儺が伏黒恵に受肉した理由は明確になっていませんが、いくつか考察できます。

宿儺が伏黒恵に受肉した理由としては、下記のような内容が考えられるでしょう。

  • 呪術高専側の精神に効くため
  • 伏黒恵の術式や領域展開が必要なため
  • 宿儺への耐性が身体にあるため

宿儺が伏黒恵に受肉した理由について、詳しく解説します。

呪術高専側の精神に効くため

呪術高専側にとって、領域展開まで出来る伏黒恵の存在は大きいといえます。領域展開は1級術師の人間でも限られた人しかできません。

また、戦力的な面だけでなく、同級生として成長してきた虎杖の精神にも大きなダメージが与えられます。恩師の五条悟にとっても、伏黒恵の存在は大きいといえるでしょう。

虎杖の体に縛り付けられた状態の宿儺が、虎杖への嫌がらせの目的で伏黒恵に目を付けた可能性も少なからずあると思われます。

虎杖に関しても、「つまらないやつ」と揶揄しているシーンが多いので、自分が面白くなるように伏黒恵を利用したのかもしれません。

伏黒恵の術式や領域展開が必要なため

宿儺が伏黒恵に目を付けていた描写は、2巻の少年院での事件時点でありました。「宝の持ち腐れ」と表現していたように、高い評価を持って接していることがわかります。

また、領域展開を覚えたときや、決死の覚悟で魔虚羅(まこら)を呼び出したときは、宿儺は歓喜の声を挙げていました。

このときから、すでに伏黒恵の術式を目当てにしていた可能性があります。

過去には、御三家同士の戦いで六眼持ちの無下限呪術使いと、十種影法術使いが相打ちになった事件がありました。

宿儺は五条悟に対して厄介な人物と認識していたので、対抗策として伏黒恵の術式を求めていたのかもしれません。

宿儺への耐性が身体にあるため

24巻では、宿儺が伏黒を器に選んだときの話をしています。その話では、「俺への耐性があった」と言っていました。

なぜ伏黒恵に、宿儺の指に対する耐性があったのかわかりませんが、耐性の有無が決め手の一つであったのでしょう。

宿儺の指は猛毒といわれており、取り込んだ人間は呪力に負けて死亡すると1巻で説明されていました。そのことから、耐性がある人間ではないと受肉できないのかもしれません

少なからず、伏黒恵には宿儺への耐性があったことから、受肉対象として目を付けられたと考えられます。

伏黒恵が宿儺の受肉から復活する可能性を考察

宿儺に受肉された伏黒恵が死亡せず、作中で復活する可能性はあるのでしょうか。復活の可能性がある方法としては、下記のような内容が考えられます。

  • 天使の術式による復活
  • 自我が復活して制御ができるようになる
  • もう一度虎杖が受肉する可能性

伏黒恵が、宿儺の受肉から復活する可能性を考察していきます。

天使の術式による復活

天使の術式は、「あらゆる術式を消滅させる」力を持っています。うまくいけば、受肉している宿儺だけを排除できるかもしれません。

しかし、22巻の時点では、受肉した者を受肉前の状態に戻せるか天使に質問したところ「九割九分死ぬ」といっています。

ほとんどの可能性で、天使の術式を受けた受肉体は死亡すると考えられるでしょう。ただし、完全に死ぬと断言していないところを見ると、可能性は残されています。

天使の術式をうまく利用し、宿儺だけを消滅させる方法があるかもしれないので、その可能性を期待しておきましょう。

自我が復活して制御ができるようになる

虎杖のように、伏黒恵の自我が目覚めれば、宿儺から体の制御を奪えるかもしれません。制御を奪えなくても、呪力出力を下げさせる効果が期待できる可能性があります。

実際、ジャンプ最新話では、魂の形を捉える虎杖の攻撃で一瞬ですが、伏黒と虎杖が会話するシーンが出てきました。

しかし、そのときは伏黒が虎杖を拒絶し、生きる意思がないと伝えています。その結果、乙骨は宿儺の攻撃をまともに受け、生死不明の状態です。

この後の展開で、伏黒の生きる意思を持たない限りは、体の制御を取り戻すことは難しいでしょう。

もう一度虎杖が受肉する可能性

宿儺の指を取り込んでも、完全に自我が保てる虎杖は、宿儺の天敵といえるでしょう。その虎杖に宿儺を受肉させれば、形勢逆転できる可能性があります。

本編222話では、虎杖と日下部の魂が入れ替わっている(体を交換している?)描写がありました。これは伏黒恵と虎杖の魂が入れ替わって、宿儺を抑え込む伏線かもしれません。

また、九十九由基が「魂の研究記録」を遺しており、これが宿儺攻略のカギになる可能性があります。

虎杖のなかに宿儺が戻る(受肉する)ことがあれば、伏黒恵の魂と体を救えるかもしれません。

伏黒恵が宿儺に受肉されたまま死亡する可能性を考察

伏黒恵に宿儺が受肉したということは、そのまま戦いのなかで伏黒恵が死亡する可能性があります。激しい戦いのなかでは、伏黒の体を労わりながら戦うのは難しいです。

伏黒恵が宿儺に受肉されたまま死亡する可能性について、下記のような考察があります。

  • 宿儺の死亡は器である伏黒恵の死も意味する
  • 心を折られ自我を取り戻せないまま消滅する
  • 作者の発言

伏黒恵が宿儺に受肉されたまま、死亡する可能性を詳しく考察していきます。

宿儺の死亡は器である伏黒恵の死も意味する

宿儺が死亡すれば、器である伏黒恵も一緒に死亡する可能性が高いです。伏黒恵を生かすなら、体から宿儺を追い出す必要があります。

しかし、魂が沈んでしまった伏黒恵の状態では、宿儺を体から追い出すのは困難です。実際、虎杖が魂の状態の伏黒恵の目を覚まそうとしましたが、失敗に終わっています。

このまま伏黒恵が生きる意思を取り戻さなければ、宿儺と一緒に死亡する未来が待っているかもしれません。そうならないためにも、呪術高専側には頑張ってもらいたいものです。

心を折られ自我を取り戻せないまま消滅する

義理の姉で唯一の家族である「津美紀」を自分の手(宿儺が受肉した状態)で殺してしまったことで、伏黒恵の心は折れてしまいました

しかも、恩師である五条悟の命も宿儺が受肉した自分の体で奪ってしまったことで、より心は折れてしまったと想定されます。

このまま宿儺に体を許したままでは、徐々に自我が失われ、伏黒恵という存在は消滅する可能性が高いです。

伏黒恵が死亡せず復活するには、本人が生きる意思を取り戻す必要があります。今の状況では難しいため、今後どのような展開を見せるのか注目です。

作者の発言

呪術廻戦の作者である「芥見下々」先生は、今後のストーリー展開について「メイン4人のうち、1人死ぬか1人以外全員死ぬか」と話されています。

メイン4人とは、虎杖・釘崎・伏黒・五条の4人です。このうち、釘崎と五条に関しては死亡したと明確にはなっていませんが、戦線離脱しています。

すでに釘崎・五条が死亡しているキャラとする場合、残っているのは虎杖と伏黒のみです。虎杖は主人公であるため生き残ると考えると、死亡するのは伏黒のほうである可能性が高いでしょう。

ただし、作者の発言はあくまでもストーリー展開を進める段階での話であるため、途中で変更させるかもしれません。伏黒が復活する可能性にかけて、楽しみに待っていきましょう。

伏黒恵に宿儺が受肉してからの流れをまとめ

伏黒恵に宿儺が受肉した後の流れが気になる人もいるでしょう。そんな人のために、伏黒恵に宿儺が受肉してからの流れをまとめてみました。

  1. 契闊(けいかつ)を唱えて伏黒に受肉する
  2. 魂を沈めるための浴
  3. 津美紀に受肉した万(よろず)と戦う
  4. 五条悟と戦う

流れを追っていけば、なぜ伏黒恵の心が折れてしまったのかわかります。最愛の人や恩師と戦った彼の絶望は、他の人には理解できないほど、苦しみに満ちていたでしょう。

伏黒恵に宿儺が受肉してからの流れについて、詳しく解説します。

契闊(けいかつ)を唱えて伏黒に受肉する

宿儺が伏黒恵に受肉したのは、24巻時点です。義理の姉である「津美紀」を見つけたものの受肉体となっていて、すでに自我は失われていました

目覚めるまで心配していた唯一の家族が受肉体となっていれば、かなりの絶望感が押し寄せていたでしょう。この瞬間を宿儺は見逃しませんでした。

過去に縛りで契約していた「契闊(けいかつ)」を唱え、体の主導権を1分間手に入れた宿儺は、自分の指を伏黒恵に与えることに成功しています。

宿儺の指を飲み込んだことで、伏黒恵は受肉体となって、宿儺に体を乗っ取られてしまいました。

魂を沈めるための浴

伏黒恵の体に受肉した宿儺は、魂を深く沈めるために「浴」を行います。浴は他の呪霊を使って、魂を「魔」に近づけるための儀式です。

浴を行う前の伏黒恵の体は、まだ宿儺に抵抗しているような描写が見えます。仲間を気付けようとすれば、呪力出力が1割以下まで落ちてしまうほどでした。

このときの伏黒恵は、「津美紀」が受肉体となって絶望したものの、まだ仲間を思う気持ちが残っています。この状態のままなら伏黒恵が生きる意思を失うことはなかったでしょう。

しかし、浴で完全に魂が沈められなかったため、伏黒恵にはさらなる絶望的な未来が待っていました。

津美紀に受肉した万(よろず)と戦う

浴で魂を沈めるつもりだった宿儺でしたが、まだ伏黒恵の魂は折れていませんでした。そのため、次に宿儺が選んだ行動は、「津美紀」に受肉した万(よろず)の殺害です。

唯一の家族である「津美紀」を殺せば、伏黒恵の魂は完全に折れると踏んだのでしょう。また、「津美紀」に受肉した万(よろず)は1,000年前に宿儺と因縁があった相手です。

万(よろず)が呪物化して現代に蘇った理由は、宿儺に愛を教えるためだと言いました。宿儺に愛を教えるためだけに蘇った万(よろず)は、かなり執念深い性格なのでしょう。

「津美紀」に受肉した万(よろず)は善戦しながらも、宿儺の手にかかり死亡してしまいます。つまり、受肉体となった「津美紀」も、このときに死亡してしまいました。

五条悟と戦う

「津美紀」が死亡したことで心が折れた伏黒恵は、体の主導権を完全に宿儺に渡してしまいます。これにより、宿儺は呪力出力の低下を抑え、本来の力を取り戻しました。

一方、呪術高専側は獄門疆に封印されていた五条悟を復活させています。獄門疆「裏」を使ったうえで来栖華の術式を活用して、封印を解いたのです。

封印が解かれた五条悟は、宿儺と対決するために1ヶ月の猶予を与えた後、全面衝突します。なぜ1ヶ月も待ったのか、明確な理由は明かされていません。

1ヶ月待った結果、宿儺は15本指から19本+即身仏(過去の宿儺の体)を喰らい、ほぼ完全に力を取り戻しました。

五条悟戦で宿儺は、伏黒恵の術式である「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」で戦っています。戦闘は互角ながらも、五条悟が押しているように感じられました。

しかし、魔虚羅(まこら)の適応を参考に、宿儺は「世界を断つ斬撃」を習得し五条悟の「無下限呪術」を破って殺害しています。

結果、伏黒恵は自分の身体を利用された挙句、姉と恩師の2人を殺害されてしまいました。このときの伏黒恵の絶望感は、計り知れないものがあったでしょう。

宿儺にとって伏黒恵が「地雷」と言われている?

歴代最強の術師である宿儺にとって、伏黒恵が「地雷」と呼ばれる描写がいくつかありました。今思うと、それは受肉体として利用するための算段を付けていたからなのでしょう。

虎杖のなかにいたときから、常に伏黒恵のことを気にかけていました。実際、夏油傑(羂索)も感づいているような描写があります。

本編の当初から、伏黒恵には何らかの役割を持たせるつもりだったのでしょう。その結果が、受肉体として選ばれることでした。

なぜ宿儺にとって伏黒恵が「地雷」と言われているのか、詳しく解説していきましょう。

夏油傑(羂索)の発言

夏油傑の偽物が京都姉妹校への侵入を目論んだ際、花御が「宿儺の器以外は、殺して良いのですね?」と確認しました。

その問いに夏油傑の偽物は「おそらく学生の中に宿儺にとっての地雷がいる」と発言しています。これは、伏黒恵を指しており、殺すと宿儺との関係が悪くなるということでしょう。

この発言から、伏黒恵は宿儺の地雷と考えられるようになり、何を目的としているのか考察が進んでいました。受肉体として、このときから計画を目論んでいたのでしょう。

宿儺にとって伏黒が地雷と言われる理由

後に宿儺は伏黒恵を受肉体として選び、体の主導権を奪いました。このことから、宿儺は伏黒恵を奪う算段を最初から模索していたのでしょう。

そのため、夏油傑の偽物は宿儺にとって伏黒恵が地雷だと発言したと思われます。殺してしまうと、宿儺の計画が崩れるため協力関係が結べないと考えたのでしょう。

結果、宿儺は伏黒恵の体を使って、五条悟の殺害に成功しています。五条悟を殺すために伏黒恵の術式「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」を狙っていたのかもしれません。

最新話では五条悟が「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」の式神を全て破壊したため、宿儺は自身の術式しか使えないと思われます。

まとめ

宿儺の指を強制的に飲まされ、受肉体となった伏黒恵は魂は残っている状態です。しかし、今にも自我が消えかけており、このままでは死亡してしまう恐れがあります。

実際、最新話では虎杖の説得に応じず、「もういいんだ」と発言しました。これは姉と恩師を殺され、絶望した伏黒恵の心の叫びなのかもしれません。

このまま宿儺が殺されれば、受肉体の伏黒恵も一緒に死亡する可能性が高いです。これからどのような展開を見せるのか、注目していきましょう。

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