九十九由基は死亡した? 生きてる可能性や復活方法をネタバレ考察【呪術廻戦】

九十九由基は死亡した? 生きてる可能性や復活方法をネタバレ考察【呪術廻戦】

九十九由基は日本に4人しかいない特級術師の1人で、東堂葵の師匠でもあります。渋谷事変の終盤で本格的に登場し、虎杖達の強力な味方となりました。しかし死滅回遊における羂索との戦いで、命を落としています。

ですが、死亡する瞬間が明確に描かれてはないため、生存の可能性も囁かれてきました。そこで本記事では九十九の生存と復活の可能性について考察していきます。九十九が生存しているか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【呪術廻戦】九十九由基(つくもゆき)とは

九十九由基は日本に4人しかいない特級術師の1人です。しかし、高専側の味方というわけではなく、独自の思惑を持って動いてきました。そのため、特級であるのに任務を全く受けず、海外を転々としているようです。

陽気な性格で初対面の相手に、「どんな女が好み(タイプ)だい?」と聞く癖を持っています。その癖は弟子である東堂にも、しっかりと受け継がれました。なお東堂の女性の好みは、九十九の影響が大きいとされています。

九十九由基の強さ

特級術師に登録されているだけあって、実力は乙骨や夏油にも並ぶとされています。なお単純な破壊力に焦点を当てれば、五条悟や宿儺をも凌ぐでしょう。そんな九十九の使用する術式は、仮想の質量を付与する「星の怒り(ボンバイエ)」です。

通常の打撃に仮想の質量を乗せることで、概念すら無視できる威力を発揮します。作中では特級呪霊の術式を無視して、一撃で破壊していました。また九十九が制限なく術式を使用した場合、ブラックホールを発生させることができます。

その威力は、地球すらも丸ごと破壊できるようです。また作中では未披露ですが、領域展開も習得しています。概念すら無視する術式が、必中となって襲ってくるなんて厄介すぎますね。

元々星漿体だった

実は九十九由基は元々、天元と同化を行える人間「星漿体」の1人でした。五条の過去編で登場した、天内理子と同じ体質の人間ですね。そのため、天元と同化を果たした人間達の声を聞くことができます。

同時に、星漿体にとって同化がどんな末路かも感じ取れるようです。そのため、天元が同化の際に、星漿体を犠牲にしてきた歴史を嫌悪しています。天元への口当たりも強く、「クソジジィ」とまで呼ぶほどです。

そして「天元を楽にさせない」のが自分の責任とも語っています。確かに、天元様がいなければ日本の結界が保たれないのは事実です。ですが、そのために星漿体を犠牲にすることを正当化していい理由にはなりません。

九十九の目的「呪霊の生まれない世界」

九十九の目的は、「呪霊の生まれない世界」を作ることです。基本的に呪霊は、人間から漏出した呪力が折り重なり生まれます。そこで、人間側の呪力をコントロールできれば呪霊は生まれなくなると考えたわけです。

そして九十九は、2つの手段を思い付きます。1つは全人類を術師にすることでした。術師は呪力が体内で巡るため、一般人に比べ漏出する量は少なくなります。そのため、基本的に術師から呪霊が生まれることはありません。

もう1つの手段は呪力からの脱却です。世の中には天与呪縛によって、呪力が0になる人間が存在します。伏黒甚爾や禪院真希はその一例です。しかし諸外国との関係や、サンプル数の少なさから、どちらも未だ現実的とは言えません。

九十九由基死亡シーン

ここからは九十九の死亡シーンと、そこまでの過程について詳しく解説していきます。九十九が死亡するのは原作23巻208話です。天元を取り込むため高専地下に現れた羂索と交戦し、力及ばず敗北しました。

脹相、天元と連携して戦ったのに、九十九が敗北したのは多くの読者に衝撃を与えました。つまり同じ等級の乙骨でも、羂索には敵わないのでは?と植え付けた戦いとなっています。

死滅回遊では天元を守る役目に立候補

渋谷事変で高専メンバーと合流した九十九は、しばらく行動を共にしています。そして、羂索の目的を天元に聞くため、高専地下を訪れました。そこで天元から、羂索が天元と人類の同化を企んでいることを聞きます。

500年を経て進化を遂げた天元は、呪霊に近い性質となっていました。そのため現在の天元は、羂索の有する呪霊操術の術式対象に含まれています。羂索に接触されれば、瞬く間に取り込まれてしまうでしょう。

そこで天元は自身の護衛役として、乙骨、九十九、脹相の内2人は残ることを求めます。その後九十九と脹相が護衛役に決定し、羂索の襲来に備えることになりました。そして羂索の襲来時、真っ先に投入されたのが脹相です。

偽夏油(羂索)との戦い

脹相は優秀な術師ですが、生みの親である羂索には歯が立ちません。それでもなんとか喰らいつき、羂索の使用する術式の情報を割り出しました。そして脹相とバトンタッチする形で、九十九が参戦します。

仮想の質量を付与する術式で、概念を操る特級呪霊を一撃で粉砕しました。更に羂索へ直接拳を叩き込み、ガードを貫通して両腕を粉砕しました。その圧倒的な破壊力に、羂索ですら「倒せるのか?」と疑問が湧きます。

しかし、結界術に関しては羂索の方が上手でした。宿儺と同じく結界を閉じない領域を展開します。天元の協力もあって領域はなんとか破りますが、九十九は大ダメージを受けてしまいました。

極小の「うずまき」によるダメージ

領域を破壊することに成功するも、九十九は全身に大ダメージを負いました。しかし回復もせずに、領域展開後の術式が焼き切れた羂索へ襲いかかります。更に1度はリタイアしたと思われた脹相も参戦し、2人で畳みかけました。

更に脹相の参戦のおかげで、九十九には反転術式で治癒する時間も生まれます。術式の出力を取り戻した九十九は、勝機を見出し徹底的に攻め込みました。しかし、その勝機も羂索の策略だったのです。

羂索は気づかれないよう極小の「うずまき」を作り、九十九へ放ちます。そして腹のガードが緩くなったところへ、圧縮したうずまきが叩き込まれました。うずまきをモロに喰らった九十九は、腹に大穴を空けられてしまいます

「星の怒り(ボンバイエ)」でブラックホールつくり自爆

九十九が腹に大穴を開けた羂索は、トドメを刺そうとします。そこで脹相は九十九を守るため、命懸けの攻撃を繰り出そうとしました。しかし天元と九十九の意向で、脹相はいち早く戦場から離脱させられます。

その後、胴体を真っ二つにされた九十九と羂索の前に、天元が姿を現しました。羂索は旧友との久々の再会に思わず気を取られますが、それが天元の狙いだったのです。その隙を突き、瀕死の九十九が羂索の足に掴みかかります。

そして九十九は術式によってブラックホールを生み出し、羂索を道連れにしようとしました。しかし天元の結界と九十九が威力を抑え込んだことで、羂索は生き残ります。その後、天元の本体は、羂索の手に堕ちてしまいました。

脹相へのセリフの意味

九十九は脹相との別れ際に、「呪いとしての君はここで死んだ」と告げます。続けて「生きろ今度は人として」と付け加えました。九十九が脹相へ放ったこのセリフには、脹相への免罪が込められています。

脹相は当初、弟である壊相と血塗を気遣い、呪霊として生きようとしました。異形の姿をした弟達を、人間は受け入れないと考えたからです。しかしその結果、虎杖というもう1人の弟と、壊相達が殺し合うことになります。

そのため、脹相は呪霊側に協力したことを後悔していました。その懺悔として脹相は、羂索戦を死に場所と決めます。しかし九十九は脹相に許しを与え、今度は人間として虎杖と生きるよう背中を押したのです。

九十九由基は生きている?復活の可能性を考察

羂索との戦いで自ら作り出したブラックホールに飲み込まれ、九十九は姿を消しました。短い活躍ながら、高い人気を誇ったキャラです。未だ九十九の死を、受け入れられない人も多いでしょう。そんな人々に朗報です。

実は九十九が生存している可能性は、0ではありません。ここからは九十九が復活する可能性と、方法について考察していきます。「九十九は死んだなんて信じられない!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

詳細な死亡シーンが描かれていない

九十九が生存している可能性1つ目は、明確な死亡シーンが描かれていないことです。九十九は羂索との戦いで腹に穴を開けられ、体を両断されました。普通に考えれば、死んでいる傷を負っています。

しかし、その後ブラックホールに吸い込まれ消えたことで、死の瞬間は描かれていません。そのため、ブラックホールに吸い込まれた先で生きている可能性があります。また『呪術廻戦』ではキャラが死ぬ時、必ず死ぬ瞬間を描いてきました。

死体が映されないということは、ほぼ例がありません。つまりメタ的な視点から見ても、九十九が死んだとは言い難いわけです。では、どのようにして九十九は、吸い込まれた先で生存しているのでしょうか?

反転術式による復活

九十九は反転術式による治癒で、体を治癒することが可能です。そして反転術式は通常の呪力とは違い、腹ではなく頭で行います。つまり理論上、頭を潰されていなければ、反転術式で治癒が可能というわけです。

実際、絶望的状況から、反転術式で蘇った例はあります。かつて伏黒甚爾は、五条の頭を潰さなかったことで五条の復活を許していました。喉を貫かれ反転術式を阻害さえされなければ、復活できる余地はあります。

しかし、宿儺に腹を両断された五条は治癒する間もなく死亡しました。そのため、両断された胴体を繋げるほどの力は、反転術式にはないのかもしれません。もしくは反転術式で治癒するまで、命が持たないと考えられます。

「重力も質量も時間も突き詰めれば」というセリフ

九十九が最後に言い残した言葉からも、復活の可能性は考えられます。それが「重力も質量も時間も突き詰めれば」というセリフです。一般的には質量を持つ物体の周りには、歪みが発生するとされています。

その歪みを引き起こす現象が重力です。もちろん質量が大きくなるにつれて、重力もより強くなります。これがアインシュタインの一般相対性理論です。そして、天体が崩壊する時には、光すら逃げられない強い重力が生まれます。

それがブラックホールです。それほど強く空間が歪んだ場所では、時間の動きも遅くなります。端的にいうと、時間が止まるとされているのです。つまりブラックホールを操れる九十九なら、時間も操り復活できる可能性があります。

呪具化した式神「凰輪(ガルダ)」に自分の魂を移している可能性

九十九が術式を呪具化した式神、「凰輪(ガルダ)」も復活の鍵になるかもしれません。例えば、死の間際に、式神へ自身の魂を移していた可能性も考えられます。九十九は呪力だけでなく、魂の知識にも精通していました。

虎杖達が伏黒の復活に踏み切れたのも、九十九が残した研究内容が大きいです。そこまで魂に精通している人間なら、自分の魂を残す方法も知っているのではないでしょうか?例えば自身の呪物化です。

宿儺は自らを呪物とし人間へ食わせることで、現代への受肉を果たしました。同じように九十九も、自身の式神へ魂を移していたかもしれません。しかし仮に凰輪として生きていても、式神の体では喋ることもままならないでしょう。

九十九由基の領域がまだ明かされていない

九十九の隠された領域が、復活の鍵となるかもしれません。九十九が領域を習得していることは判明していますが、作中では未披露となっています。そのため、メタ的な視点で考えると領域展開を描くために、再登場させる可能性はあるでしょう。

しかし領域は、膨大な呪力を使うことで発動できます。そして呪力とは腹の中で練るものです。そのため、腹を貫かれた九十九では、まず領域展開は不可能となっています。腹を貫かれる前に練った呪力も、道連れのために使いました。

そのため、領域展開できるほどの呪力は、九十九にはもう残っていません。その他、呪力を使う復活方法に関しても同様です。九十九の復活は、反転術式か式神に魂を移す方法以外は、現実的ではないと言えるでしょう。

九十九由基 死亡が確定している理由を考察

前項目では九十九が生存している可能性について考えてきました。ここからは九十九の死亡が確定している理由について、考察していきます。というのも、九十九が死亡したと断言できる要素も、作中で多く見られるからです。

かなり説得力のある内容になります。そのため、「九十九の死を信じたくない!」という方には、酷な内容になることでしょう。しかしこの項目を読んで、現実を受け止めるのも一つの手かもしれません。

胴体が真っ二つになっている

まず胴体が真っ二つになっているのは、致命的と言っていいでしょう。というのも、胴体が真っ二つになって生きていたキャラが、現状存在していないからです。あの五条悟ですら、胴体が両断されたことで死亡しました。

「反転術式で治せないのか?」と考える人もいるでしょう。しかし、反転術式はそう便利なものではありません。本来は腕を生やすのすら、至難の技となっています。反転術式の効力も規格外である、五条や宿儺だから可能なのです。

そんな五条ですら、失った下半身を治せず死亡しました。恐らく反転術式による治癒を行うまで、命が保たないのでしょう。ということは、九十九の反転術式でも、復活することは難しいと考えるべきです。

復活したら形勢が逆転するほど強力なキャラ

また物語の進行上、九十九は復活させない方がいいと考えられます。九十九はあの羂索ですら、手を焼いたほどの術師でした。単純な術式の破壊力でいえば、宿儺の御厨子や五条の無下限呪術すら凌ぎます。

そんな九十九が復活すれば、高専側が圧倒的有利になります。裏梅を速攻で葬り、秤、乙骨、真希、九十九で宿儺と戦えるようになるでしょう。流石に特級2人相手では、宿儺でも分が悪くなります。

おまけに九十九には、まだ未披露の領域展開が残されています。宿儺は五条との戦いで後遺症が残っているため、領域を展開できません。そのため、九十九の領域を耐える方法はあっても、破る方法がないわけです。

「九十九の”遺した”魂の研究記録」と表現されている

原作220話では脹相が虎杖に、九十九が書いた魂の研究記録を渡しています。その際脹相は、「九十九の”遺した”魂の研究記録」と話していました。遺すとは「死人が後世に託したもの」を表現する際に使う言葉です。

つまり作品的には、「九十九は死んだ」と断言しているといえます。むしろ作者が「死んだ」と思っていなければ、使わない表現でしょう。ここまで直接的に言及しておいて、九十九が復活するというのは考えにくいですね。

また「遺した」と語ったのは、直前まで共に戦っていた脹相です。つまり脹相も、九十九の生存は絶望的と感じているのでしょう。死を感じることに長けた脹相がそういうのですから、九十九は死んだと考えるべきです。

九十九由基が戦犯と言われている理由

九十九は特級術師としての実力を振るって、虎杖達の力になっています。渋谷事変での活躍もあって、読者からは頼れる存在として高く評価されてきました。しかし、一方で「戦犯」と全く逆の評価をされることもあります

なぜ九十九ほどのキャラが、「戦犯」呼ばわりされているのでしょうか?実は九十九の行動が、後に最悪を招いたケースが存在するのです。ここからは九十九が戦犯と呼ばれる理由について、詳しく解説していきましょう。

高専時代の夏油に与えた選択肢

実は夏油が闇落ちした理由の一端は、九十九にあると言っても過言ではありません。高専時代、夏油は非術師を見下す気持ちと、それを許さない理性の間で揺れていました。そんな時に出会ったのが九十九です。

夏油は九十九に、心が揺れ「どちらが本音かわからない」と告げます。そんな夏油に九十九は、「まだどちらも本音じゃない」と語りました。続けて「どちらを本音にするかは君が選択するんだ」と、アドバイスを送ります。

言葉だけを見れば、九十九の意見は至って真っ当です。ただその後、後輩術師の死や、非術師の更なる醜さを知り夏油の心は闇に堕ちます。結果として九十九の言葉は、夏油の背中を悪い方向へ押すものになってしまいました

渋谷事変で裏梅から虎杖たちを救う

九十九は夏油の件もあって、『呪術廻戦』における戦犯とも呼ばれることがあります。しかし世界を救った1人という事実も、揺るぎないものです。渋谷事変にて九十九が虎杖達の窮地に現れなければ、運命は大きく変わっていたでしょう。

まず脹相が死んでいれば、直哉の手で虎杖は殺されていました。そして天元の元へ辿り着くのも困難だったはずです。他にも日下部、パンダと死滅回遊で重要な役割を果たすキャラが、九十九に救われています。

九十九が虎杖達を救わなければ、羂索の計画をもっとスムーズに進んでいました。死滅回遊で五条を復活させることもできなかったでしょう。九十九の行動によって、間違いなく虎杖達の状況は好転しています。

呪術廻戦最新話で九十九由基は復活している?

『呪術廻戦』の最新話でも、九十九由基は復活していません。本誌では、宿儺と高専側による熾烈な戦いが、長きにわたって繰り広げられています。その中で五条、鹿紫雲、日車など多くの強者が命を落としました。

乙骨や真希も宿儺と善戦するも、深手を負って一時戦線を離脱しています。更に宿儺はまだ本気を出していないというので、かなり絶望的な状況です。来週にはまた1人、キャラが死んでもおかしくありません。

そんな絶望的な状況で、九十九が復活してくれたらどれほど頼りになるでしょう。屈指の破壊力を誇る九十九の術式なら、宿儺の体力を多く削れるはずです。読者から今最も復活が待たれているのは、九十九由基ではないでしょうか?

まとめ

作中の描写を見る限り、九十九が生存している可能性も0ではありません。しかし様々な要素を考察すると、死亡している可能性の方が高いと言えます。特に両断されている点が、生存を絶望的にしていますね。

しかし僅かでも可能性がある限り、読者は復活を望まずにはいられないでしょう。特に最新話における宿儺との戦いでは、絶望的な展開が続いています。そのため、九十九のような頼れる存在の増援を待つ人は少なくありません。

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