祈本里香(リカちゃん)は復活した?解呪その後や現在の強さを解説【呪術廻戦】

祈本里香(リカちゃん)は復活した?解呪その後や現在の強さを解説【呪術廻戦】
引用元:呪術廻戦公式サイト

祈本里香こと里香ちゃんは、乙骨憂太に取り憑いていた特級過呪怨霊です。本編の1年前を描いた漫画0巻や『劇場版 呪術廻戦 0』にて、乙骨と共に夏油と戦いました。その後、解呪され、この世から成仏しています。

しかし、解呪から1年後にも、里香そっくりのリカが乙骨と行動を共にしています。里香は1年の間でこの世に蘇ったのでしょうか?この記事では里香とリカについて詳しく解説していきます。里香が復活したのか詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【呪術廻戦】 祈本里香とは

アニメ版の祈本里香の声優を務めるのは、花澤香菜さんです。言わずと知れた実力派声優で、最近では『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃役として知られています。恐らくアニメを見ている方なら、花澤氏の声を聞かない日はないのではないでしょうか?

そして花澤氏と言えば、とろけるような甘い声が特徴ですよね?しかし里香ちゃんでは喉が裂けるような、強烈な叫び声を連発しています。声優さんの凄さを感じますね。ここからはそんな花澤氏が務める、里香ちゃんについて解説していきます。

祈本里香のプロフィールや乙骨憂太との関係

生前の祈本里香は、かなり深い闇を抱えていた少女でした。まず小学2年の頃には、母親が原因不明の急死を遂げています。そして、小学入学直前に父親に連れられ、登山に出かけ一時行方不明になりました。

その後、山頂付近の小屋で里香は発見されますが、父親はそのまま消息不明となります。そして保護された里香は検査入院した先の病院で、肺炎で入院していた乙骨と出会いました。これが2人の馴れ初めとなります。

ちなみに里香の祖母は、里香の両親が死んだのは里香のせいだと思っていました。そう思わせるほど生前の里香には、どこか不気味な雰囲気があったようです。作者の芥見氏も里香について、「普通に見えるけど実はやばい子」と回答しています。

特級過呪怨霊・祈本里香が生まれた理由とその正体

乙骨と出会い、将来の仲も誓い合った里香ちゃんは幸せの絶頂にいました。しかし、11歳の時に乙骨の目の前で、車に轢かれて死亡してしまいます。描写を見る限り、頭部が潰れて即死だったようです。

しかし、現実を受け入れられない乙骨は、「死んじゃダメだ」と里香ちゃんの死を拒みます。その直後、里香ちゃんの呪力は特級呪霊へと転じ、乙骨に取り憑くことになりました。ちなみに、里香ちゃんが自ら乙骨に取り憑いたのではありません。

里香ちゃんの魂は、乙骨が呪力によって無意識にこの世に留めていました。呪術師として破格の才能を持つ乙骨は、知らぬ間に里香ちゃんへ死を拒む呪いをかけていたのです。里香ちゃんも乙骨といることを強く願ったことで、バグのような形で呪霊へと転じました。

祈本里香の能力

特級過呪怨霊となった里香ちゃんを一言で表すなら、「底なしの呪力の塊」です。乙骨は里香ちゃんと繋がっている限り、無尽蔵の呪力が供給され続けます。それと同時に、乙骨本来の術式である「模倣(コピー)」が無制限で使用可能です。

本来いくつも術式をストックすると、脳のメモリーが焼き切れてしまいます。しかし、術式を里香ちゃんにストックさせることで、いくつでも術式を蓄えることが可能です。作中では棘の「呪言」をコピーして使用していました。

また命を捧げることで、呪力の制限解除を行うこともできます。本体の戦闘力も非常に高く、作中でも通常の呪霊なら里香だけで祓っていました。そんな圧倒的な力を誇る里香ちゃんを、夏油は「呪いの女王」と呼んでいました。

怨霊・祈本里香の解呪方法

里香ちゃんの解呪方法は、乙骨側から契約破棄を望むことです。元々里香ちゃんの呪いは、交通事故で死亡した際に乙骨からかけられたものでした。つまり里香ちゃんとの契約を破棄する権限は、乙骨側にあったわけです。

つまり、乙骨側が「里香の力を放棄する」ことを望めば、解呪が完了します。ただ乙骨と里香ちゃんの主従制約は縛りによるものです。そのため、里香ちゃんが罰を望めば、乙骨に何かしら災いがもたらされます。

しかし、里香ちゃんが乙骨の身に、不幸が降りかかるのを望むはずがありません。そのため、乙骨自身が強く望んだ時点で、後は自動的に解呪は完了するわけです。手順としては、式神と契約を結ぶものと変わりはないと考えられます。

解呪・成仏したリカちゃんは復活したのか?

里香ちゃんは原作0巻、および「劇場版 呪術廻戦0」にて成仏しています。それに伴い乙骨も特級術師から、四級術師へと格下げとなりました。しかし、それから僅か3ヶ月後に再び特級術師へと返り咲いています。

そして特級に戻った乙骨の側には、里香ちゃんに似たリカちゃんの存在がありました。果たして本編で登場するリカちゃんとは何者なのでしょうか?また解呪したはずの里香ちゃんは蘇ってしまったのか?それぞれ解説していきます。

「劇場版 呪術廻戦0」での祈本里香のその後

「劇場版 呪術廻戦 0」にて、乙骨は里香ちゃんを狙う夏油と交戦します。夏油は「極ノ番・うずまき」によって、手持ちの呪霊を全て圧縮し放とうとしました。それに対抗し乙骨は、里香ちゃんに自分の命を捧げ呪力の制限解除を行います。

この時点で乙骨は、里香ちゃんと共に死ぬことを選んだわけです。これにより「乙骨は里香との制約を放棄した」と解釈されます。その後、無尽蔵の呪力を夏油に向けて放出し、乙骨は戦いに勝利します。

戦闘後、制約は破棄されたことで、里香ちゃんは元の人間の姿となり成仏します。その際、里香ちゃんは乙骨へ、死後も側に置いてくれた感謝と、置き土産を残していきました。この置き土産が、今後乙骨の大きな力となります。

乙骨はなぜリカちゃんを現在も使えるのか

結論から言うと、現在も乙骨の側にいるリカちゃんは「祈本里香」ではありません。その正体は、里香ちゃんが遺した、呪力を蓄えた外付けの術式となっています。それが怨霊・祈本里香を形作り、顕現しているのが「リカちゃん」です。

しかし、残留意思のように、里香ちゃんの人格も残されています。そのため、乙骨に危害を加えるものには、相変わらず容赦しません。ですが、乙骨は別物と認識しているのか、「里香」ではなく「リカ」と呼んでいます。

リカちゃんとは、乙骨が里香ちゃんにもらった指輪を通して、接続することが可能です。しかし里香ちゃん自身は成仏しているため、以前とは違い様々な制約がついています。次の項目で詳しく解説しましょう。

「怨霊・祈本里香」と現在の「リカちゃん」の違い

「怨霊・祈本里香」と現在の「リカちゃん」の最大の違いは、顕現時間にあります。まず以前の里香ちゃんに活動時間の制限はありません。しかしリカちゃんの完全顕現には、5分間の時間制限がついています。

また乙骨の術式使用にも、現在は制限が付きました。以前なら無条件に、乙骨は術式のコピーが可能でした。しかし現在は、相手の体を取り込まなければ、術式のコピーが行えません。また以前は模倣した術式を、ほぼリスクなしで無制限に使用可能でした。

しかし現在の乙骨は、リカちゃんが顕現する5分間しか術式の使用ができません。これは以前の里香ちゃんが、魂を縛られる対価と共に顕現していたことが大きいでしょう。縛りによって、以前の里香ちゃんはチート級の力を有していたのです。

【ネタバレ】リカちゃんの術式や強さ

ここからは乙骨と現在行動を共にする、リカちゃんの強さについて解説していきます。以前よりは弱体化したと言っても、未だに他の呪いとは一線を画す存在です。それは乙骨が特級術師に返り咲いてることからも伺えるでしょう。

また乙骨も以前より術師としてレベルを上げたため、リカちゃんの扱いが巧みです。術式の使い方や、リカちゃんとの連携も格段に洗練されています。そのため、がむしゃらに力を振るっていた1年前より、今の方が手強いと言えるでしょう。

リカちゃんの術式

リカちゃんの有する術式は「模倣(コピー)」です。模倣は元々、乙骨の生得術式でした。しかし、里香ちゃんが呪いになった際、本来の術式は里香ちゃん側に託されたようです。そのため、ファンブックなどでは、乙骨の術式は「術式・里香」と紹介されています。

リカちゃんも同じく、乙骨の術式が預けられていると考えていいでしょう。その代わり、模倣した術式のストックはリカちゃんが行ってくれます。これにより、乙骨は脳が焼き切れることなく、術式を幾つもストック可能です。

ここからは、乙骨が模倣して使う術式も紹介していきます。

呪言

乙骨が模倣を通して、最も多く使用する術式です。術式の本来の持ち主は、乙骨の同級生である狗巻棘となっています。効果は単純明快で、自身が放った言葉通りの影響を相手に与える術式です。

例えば「動くな」と言えば、相手は動きを完全に停止します。「死ね」と言えば、たちまちその場にいる呪霊を一斉に祓うことも可能です。非常に強力な術式ですがデメリットも大きく、強い言葉を使えば1度で喉が潰れてしまいます。

しかし、里香ちゃんと接続した乙骨は、この術式を無制限で使用可能でした。リカちゃんになった後も、「動くな」程度であればノーリスクで使用しています。また乙骨は反転術式を使えるので、仮に喉が潰れてもすぐに治せるでしょう。

式神術

仙台結界で登場した術師、ドルゥヴ・ラクダワラが使用していた術式です。式神の軌跡に、不可侵の結界を張る効果を持ちます。ドルゥブは巨大な2匹の式神を操り、広大な範囲を自身の結界としていました。

乙骨は自らの髪を媒体にして、小型の式神を複数体生み出し使用しています。そして乙骨は小型式神の軌跡を利用し、斬撃を放っていました。原理は分かりませんが、不可侵の空間に触れることで、体が抉られていると考察できます。

空を面で捉える術式

仙台結界にて登場した平安時代の術師、烏鷺亨子が使用していた術式です。空間を面として認識し、掴んで引っ張ったり自由に操作する効果を持ちます。面を歪めることで、相手の攻撃を受け流すことも可能です。

また空間を叩き割った衝撃を相手に与える、宇守羅彈(うすらび)と言う技もあります。乙骨はこの術式を模倣してすぐ使いこなし、石流戦のラストアタックに使用していました。乙骨の呪術センスの高さが伺えますね。

また烏鷺の術式は、後の戦闘でも頻繁に使用しています。頻度で言えば、式神の軌跡を利用する術式とほぼ同じくらいです。それほど乙骨にとって扱いやすく、強力な術式であることが分かります。

邪去侮の梯子

死滅回遊にて登場した、来栖華と共存する天使の術式です。どんな術式効果も、無効化できる非常に強力な術式となっています。作中ではこの術式を利用して、五条悟の獄門疆の封印を解いていました。

また宿儺と伏黒の魂を引き剥がすのにも利用できるようです。伏黒を乗っ取った直後の宿儺にこの術式を浴びせた際、宿儺は非常に苦しんでいました。このことから、呪力が込められた呪物などにも有効な術式だと分かります。

乙骨はこの術式を、宿儺戦で領域に必中効果として付与していました。これにより宿儺は、彌虚葛籠(いやこつづら)を常時展開することを余儀なくされます。恐らく宿儺でなければ対抗できない、チートレベルの術式です。

G戦杖

東京第2結界にて秤と戦った、シャルル・ベルナールの生得術式です。効果は相手の血液を「G戦杖」に溜めることで、対象の未来を視ることができます。頬を切った浅い傷から出た血でも、1秒ほど先の未来なら見通せるようです。

なお、血液の量で視える未来の長さは変化するようですが、その制限等は不明となっています。また条件を満たした対象には、漫画のコマのようなものが現れていました。これが条件を満たした合図となっています。

乙骨はこの術式を、G戦杖を剣の切先に置き換えることで使用していました。ちなみに、宿儺に対しては相当血液を溜めて、ようやく条件を満たしています。このことから、術式の発動条件は対象の強さによって変化すると考えていいでしょう。

御廚子

両面宿儺が使用する、斬撃を飛ばしたり、炎を操る術式です。また御廚子には2種類の斬撃が存在します。通常の斬撃「解」、そして対象の強度に合わせ威力を調整し一刀両断する「捌」です。乙骨はこの「捌」を宿儺戦で使用しました。

しかし乙骨は、「捌」以外の技を繰り出していません。そのため、乙骨が御廚子そのものを模倣したのか、「捌」だけを模倣したのかは不明です。宿儺はあまりに規格外すぎるので、技を一つずつしか模倣できなくても不思議はありません。

リカちゃんの強さを過去の戦いから考察

リカちゃん本体の力も、相当高いことが分かっています。仙台結界における石流、烏鷺との戦いでは乙骨と共に烏鷺を袋叩きにしています。他にも呪力量が高く頑丈な石流を、ただの打撃で殴り飛ばしていました。

単独で高出力の呪力を放つことも可能で、威力は石流のグラニデブラストに匹敵します。また硬度も石流並みで、宿儺の斬撃も直接触れられない限り致命傷にならないようです。腕力も虎杖を簡単に抑え込めるほどとされています。

総評としてはリカちゃんとなっても、特級呪霊並みの実力があると考えていいでしょう。むしろ5分間の制限がついてるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。解呪されたことで、作中のパワーバランスが釣り合ったとも考えられます。

リカちゃんとの接続により可能なこと

リカちゃんと接続することで、乙骨が得られる恩恵は3つあります。まずリカちゃんからの呪力供給です。乙骨は元々膨大な呪力を有しています。呪力量だけで言えば、五条悟をも凌駕するほどです。

そんな乙骨の呪力量を、リカちゃんと接続するだけで賄うことができます。つまり普段の2倍以上、呪力を消費して戦えるわけです。次に、リカちゃん本体の完全顕現です。特級レベルの力を持つリカちゃんを、顕現時は式神のように扱えます。

そして3つ目の恩恵は、術式・模倣が使用可能になることです。先述した通り、乙骨が模倣した術式はどれも強力なものばかりです。5分間だけとはいえ、乙骨はこれらの術式を束にして襲いかかってきます。

まとめ

ここまで祈本里香と、リカちゃんについて解説してきました。0巻で解呪されたものと思われていたので、16巻で再登場した時は驚いた人も多いでしょう。別物と後に判明しますが、それでも乙骨と里香ちゃんが再び見れたことに感動したはずです。

また宿儺戦では「呪いの王」vs「呪いの女王」が描かれ、大きな話題を呼びました。登場する度に熱い展開が描かれるので、筆者はリカちゃんの登場を常に心待ちにしています。今後も乙骨との活躍に期待したいですね。

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