夏油傑の死亡は何話?乗っ取られた時や生き返る可能性をネタバレ考察【呪術回線】

夏油傑の死亡は何話?乗っ取られた時や生き返る可能性をネタバレ考察【呪術回線】

夏油傑は日本に4人しかいない特級術師の1人で、五条悟の親友でした。本編開始前の1年前に五条によって殺害されています。しかし死んだはずの夏油は、渋谷事変にて五条の前に姿を現しました。

ですが渋谷事変にて現れた夏油は、夏油本人ではありません。羂索によって遺体を乗っ取られ、死後も利用されていたのです。本記事では夏油の死亡シーンや乗っ取られた時、生き返る可能性について考察していきます。

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目次

夏油傑の死亡日が確定したのはいつ?

夏油傑はかつて呪術高専に所属していた、五条の同級生であり親友です。高専時代は「呪術師は非術師を守るためにある」という信念を抱く、模範的な呪術師でした。まだ精神的に未熟だった五条は、そんな夏油の考えを善悪の指針としていたようです。

しかし、星漿体・天内理子の事件をきっかけに、夏油の信念は大きく揺らいでいきます。同時に非術師を「猿」と見下すようになっていきました。結果、「非術師を皆殺しにする」という大義を掲げ、呪詛師へと身を落とします。

その後、盤星教を母体に設立した宗教団体の長となりました。その後、信者から資金と、信者に取り憑いている呪霊を取り込み、10年間力を蓄えていきます。そして本編開始の1年前に、とうとう「百鬼夜行」という呪術テロを起こしました。

夏油傑0巻「百鬼夜行」で五条悟の手により死亡

夏油傑は、原作0巻最終話「百鬼夜行」で死亡します。夏油が「百鬼夜行」を起こした真の目的は、乙骨の持つ祈本里香にありました。無尽蔵の呪力を持つ特級怨霊である里香を取り込み、非術師の一掃を考えたのです。

しかし、百鬼夜行のために手持ちの呪霊を分散させたせいで、乙骨に敗北します。右腕を失う重傷を負いながら逃げ延びようとしますが、逃げた先で五条が待ち構えていました。そして五条の手によって、夏油は殺されます。

五条は唯一の親友を手にかける、辛い決断をすることになりました。しかし五条には、「術師は非術師を守る」という夏油の教えが残っていたのでしょう。五条は夏油を殺すことで、夏油の教えを守ったとも見て取れます。

アニメでは「劇場版 呪術廻戦 0」で死亡

アニメ版における夏油の死は、「劇場版 呪術廻戦 0」にて描かれています。「呪術廻戦 0」は2021年に公開されました。時系列としては、アニメ1期の1年前です。ただ放送の順番としてはアニメ1期、劇場版、アニメ2期となっています。

そのため、劇場版ではアニメ2期に繋がるよう、原作になかった過去回想が描かれました。アニメ2期は五条の過去編から始まるので、劇場版を観てなかった人は混乱したでしょう。他にも、いくつか原作と劇場版の違いがあります。

例えば、百鬼夜行における東堂を始めとした京都組の戦闘シーンが追加されています。他にも原作では登場していなかった、七海、日下部などの戦闘シーンも追加されました。劇場版は原作の解像度を上げてくれる描写が多く見られます。

夏油傑の体にいる偽物は誰なのか?

本編開始の1年前に死亡した夏油ですが、渋谷事変にて再び五条の前に現れました。しかし、本編で登場する夏油は夏油本人ではありません。正確に言うと、体だけは夏油で中身は全くの別人でした。

夏油の体を乗っ取ったのは、羂索と呼ばれる術師です。人の体を転々とできる術式の持ち主で、数百年もの間他人を乗っ取りながら生きてきました。ここからはそんな羂索について、詳しく解説していきます。

夏油傑の遺体を乗っ取っている羂索とは

羂索は元々平安時代に活躍した術師で、実に1000年以上も前から生存しています。同時期に活躍した宿儺とも面識があり、天元とは「友」だったようです。その後、人の体を乗っ取る術式で、長い間歴史の裏で暗躍し続けてきました。

宿儺の復活や、五条の封印にも関わった、物語における全ての元凶とも言える人物です。その動機には大きな大義があったわけではなく、ただの好奇心となっています。つまり好奇心を満たすために、何者でも利用する外道ということですね。

単純な戦闘力では、宿儺や五条には劣ります。しかし、1000年も生きているため、呪術の知識に関しては作中トップクラスです。また結界術にも秀でており、宿儺と同じく空間を閉じずに領域を展開できます。

夏油傑​​いつ体を乗っ取られたのか

原作で判明している羂索が今まで乗っ取ってきた人物は、以下のとおりです。

  • 加茂憲倫
  • 虎杖香織
  • 夏油傑 

かつて最悪の術師と呼ばれた加茂憲倫も、正体は羂索でした。そして加茂家の立場を利用し、呪胎九相図を生み出します。また虎杖の母である、虎杖香織の正体も羂索でした。羂索は宿儺の器を生み出すため、香織を乗っ取っていたのです。

その後、10年近く経って、夏油の体を乗っ取ることになりました。夏油の遺体は、死後高専によって回収されます。しかし、五条は夏油の遺体の処理を、同級生である家入には任せませんでした。

そのため、羂索は容易に夏油の遺体を奪うことに成功します。どのように夏油の遺体を奪ったかは、作中では明かされていません。ただ、遺体が消えたことは誰も知らなかったようなので、かなり周到に用意していたようです。

体を乗っ取った羂索の目的

羂索の目的は、日本人と天元の同化にあります。羂索は1000年もの間、呪力の新たな可能性について探っていました。1度は呪霊を上の存在に昇華させることで、新たな呪力の形を生み出せると考えます。

こうして生み出されたのが、人間と呪霊の混血である呪胎九相図です。しかし、あまりに普通すぎたため、呪霊を進化させる路線は断念します。次に考えたのが、人間を進化させることでした。

羂索は人類の進化にこそ、呪力の新たな形があると考えたのです。その方法こそ、天元と人類の融合でした。そして天元と人間を同化させるための儀式として、羂索が開始したのが死滅回遊です。

羂索が夏油傑を選んだ理由

羂索が夏油の体を選んだ理由は、まず夏油と五条の関係にありました。羂索が計画を遂行するのに、最大の障害となるのは五条悟です。そんな五条を羂索は倒すのではなく、獄門疆という呪具に封印することを考えました。

しかし獄門疆に対象を封印するには、脳内時間で1分ほどの隙が必要です。そこで死んだはずの親友である、夏油の容姿を利用しようと考えました。

2つ目の理由は夏油の持つ術式・呪霊操術にあります。

呪霊操術はその名の通り、呪霊を取り込み操ることができる術式です。そして進化を果たした天元の性質は、人間より呪霊に近づいています。つまり、呪霊操術があれば天元を取り込み、人類と天元の同化を行えるようになるのです。

2度目の命日も12月24日に

1000年もの間暗躍し続けてきた羂索ですが、原作249話にてとうとう死亡します。その命日は百鬼夜行で、夏油が死亡した12月24日でした。これは五条が「命日が2つあったらややこしい」と考え、決戦をその日に指定したからです。

また奇しくも夏油が百鬼夜行で敗北した相手である、乙骨の手によって殺害されています。これは「五条に2度も親友を殺させない」と考えた、乙骨による配慮でもありました。乙骨の執念深さと優しさを感じますね。

しかし羂索もただでは死なず、最後の抵抗も見せました。天元と人類の同化の発動権を、宿儺へと託します。こうして虎杖たちは、宿儺を殺さなければ羂索の計画を阻止することはできなくなりました。

夏油傑死亡シーン「最後の言葉」の意味は?生き返る可能性を考察

夏油は乙骨との戦いの末に、重傷を負い敗北しました。その後、駆けつけた五条と遭遇し、そのまま殺害されます。その際、五条が夏油へ最後にかけた言葉が意図的に隠されていました。

その言葉に夏油が吹き出したことからも、様々な考察がされてきました。他にも戦闘シーンの描写から、生存している可能性なども考察されています。ここからは夏油の死亡シーンと、生き返る可能性について解説していきます。

夏油傑死亡シーンの詳細

夏油は乙骨との戦いで、「極ノ番・うずまき」を放ちました。それに対して乙骨は里香の呪力の制限を解除し、圧倒的な呪力を放出し対抗します。呪霊を分散していたこともあり、夏油は乙骨の技に敗北します。

そして右腕を失う重傷を負いますが、なんとか乙骨の前から逃げ延びました。しかし、逃げ延びた先で、駆けつけた五条と遭遇します。五条の姿を見た夏油は観念し、五条と人生最後の会話を交わしました。

そして最後に五条は、一言だけ夏油に告げます。その言葉に夏油は思わず吹き出し、「最期くらい呪いの言葉吐けよ」と言い残しました。心の底から笑えなかった夏油が、最後に親友の言葉で笑った瞬間だったのでしょう。

ループの術式を持っている可能性

夏油の生存説として、ループの術式を持った呪霊を持っていた可能性が考察されています。その理由として、乙骨との戦闘シーンの不自然さが挙げられてきました。夏油は乙骨との決戦の際、特級呪霊、玉藻前(たまものまえ)を召喚します。

しかし召喚された玉藻前は、術式の効果を発揮するようなシーンは見られませんでした。劇中の描写を見る限り、玉藻前を召喚した理由が不明となっています。そのため、玉藻前には戦闘に役立つ以外の術式効果があると考えられます。

その可能性の一つが、タイムリープです。夏油は仮に乙骨に敗北しても、復活できるように保険を打っていたのではないでしょうか?『呪術廻戦』というタイトル通り、時を廻って戦っていると考察できます。

五条悟が夏油傑に言った最後の言葉

五条が夏油へ最後にかけた言葉は、いくつか候補があります。前提として五条がかけたセリフは、「0巻の中で言っているセリフ」と明言されていました。その中で最も有力なのは「僕の親友だよ、たった1人のね」です。

0巻の吹き出しのサイズや、劇場版での五条の口の動きから、有力なセリフとされています。また夏油役を務めたキャストも、このセリフに「グッときた」と語っていました。筆者としても、かなり有力だと感じられますね。

またゲーム「ファントムパレード」にも、考察のヒントがあります。実は五条がかけた言葉が、メッセージ文で表示された際の文字数が8文字だったのです。そのため、0巻における8文字の文字が、最期の言葉候補とされています。

羂索が再登場する可能性

夏油を乗っ取った羂索も、死滅回遊において乙骨によって暗殺されました。筆者としては、羂索に関しては再登場する可能性はないと考えています。というのも、物語において完全に役目を終えているからです。

天元の回収も済ませ、同化の準備も済ませました。そして保険として、宿儺へ同化の発動権まで託しています。五条が果たしたかった夏油の遺体の回収も、乙骨の手によって成されました。

また羂索が再登場すると、作中のパワーバランスが崩壊する可能性があります。宿儺は乙骨、虎杖、真希が束になってかかっても相手にならない強さです。そのため、五条や高羽、日車がいない今、羂索が復活すると高専側の敗北は確定してしまいます。

まとめ

夏油が死亡する場面に関しては、いまだに多くの考察がされています。それは夏油と五条が、人気キャラというのもあるでしょう。それ以上に、原作で五条と夏油の過去が、丁寧に掘り下げられてきた影響も大きいはずです。

特にアニメ2期の前半では、五条の過去が原作にない場面も加えて描かれていました。そのため、五条が夏油を殺すシーンが、より感動的なものになっています。アニメ勢はアニメ2期の後に、劇場版を見返した方も多いのではないでしょうか?

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