「呪術廻戦」のキャラのなかでも、イケメン枠で人気が高い「狗巻棘(いぬまきとげ)」は、主人公虎杖の1個上の先輩です。特別な術式「呪言」を使い、呪霊をはらいます。
話し方も独特で、他のキャラにはない個性を持っているのが特徴です。物語の途中で登場回数が激減し、死亡したのではないかと噂になりました。
また、渋谷事変後に左腕を失っているシーンがありました。何が原因で左腕を失ったのか、気になる人も多いでしょう。
今回は、呪言使いの「狗巻棘」は死亡したのか、今までのシーンを振り返って考察していきます。彼の活躍も含めて詳しく紹介していきましょう。
渋谷事変で狗巻棘は死亡したのか?
「呪術廻戦」のなかでも、主要キャラたちが次々と倒れていくストーリー展開が衝撃的だった「渋谷事変」では、「狗巻棘」も被害を受けています。他にも、被害を受けたキャラは多いです。
渋谷事変でどのような被害を受けたのか、詳しい描写はありませんが、その後の展開で負傷していることがわかりました。渋谷事変で「狗巻棘」が死亡したと噂が出た理由や流れは、下記の通りです。
- 一般市民の救助や避難誘導をしていた
- 渋谷事変後に呪術総監部より腕がなくなったと判明
- 渋谷事変以降で登場が途絶えたことから死亡の噂が
- 220話『自浄自縛』にて生存が確認
一般市民の救助や避難誘導をしていた
原作漫画12巻時点で、「狗巻棘」は渋谷で一般市民の救助や避難誘導をしていた描写がありました。呪詛師や呪霊から一般市民を守るために、「狗巻棘」は走り回っていたようです。
虎杖とも出会っているシーンがあり、「明太子」としゃべっていたシーンは「狗巻棘」らしさが感じられました。虎杖は「その語彙は」と反応していたのが印象的です。
「狗巻棘」は、他の人が呪言の影響を受けないよう、語彙を「おにぎりの具」のみに絞っています。
「狗巻棘」は、自身の術式である「呪言」を使って呪霊を止め、虎杖を駅構内に誘導しました。「動くな」と指示をして、低級呪霊の動きを抑制させています。
渋谷事変ではほとんど戦うことがなく、呪詛師や呪霊と戦闘するシーンはありません。一般市民の誘導を優先的に行っているようでした。
渋谷事変後に呪術総監部より腕がなくなったと判明
多くの犠牲者を出した渋谷事変から少し経過しても、「狗巻棘」の出番はありませんでした。しかし、渋谷事変で負傷した話が、単行本16巻137話で出てきています。
「狗巻棘」自体が話をしているわけではありませんが、呪術総監部から腕がなくなったと報告しているシーンがあります。この話から、親交がある乙骨が執行人として選ばれます。
「狗巻棘」が腕をなくした原因が虎杖にあるとわかり、乙骨は虎杖の殺害を了承しました。しかし、虎杖を狗巻棘の仇としていたのは、あくまでも演技だったと後から判明します。
「狗巻棘」が腕をなくした原因について原作では明確になっていませんが、それらしい発言はありました。
乙骨が虎杖に恨みを持っていると感じた呪術総監部は、疑いもせずに、死刑執行人に乙骨を指定しています。その結果、虎杖の死亡を偽装することに成功しました。
渋谷事変以降で登場が途絶えたことから死亡の噂が
「狗巻棘」は、渋谷事変以降の出番がなかったため、死亡したのではないかと噂が出ました。腕を切られた報告後も登場する気配はなく、それが死亡説の信憑性を高めています。
渋谷事変では、「七海」「釘崎」などの主要人物が戦線離脱しているので、「狗巻棘」も死亡した可能性はありました。それほど、渋谷事変では激しい戦闘が繰り広げられています。
宿儺の戦いの影響で渋谷は崩壊し、人が住めるような環境ではなくなってしまいました。「狗巻棘」も戦いのなかで、何らかの攻撃を受けて死亡したと思った読者も多かったでしょう。
220話『自浄自縛』にて生存が確認
死亡したと噂が出ていた「狗巻棘」ですが、単行本25巻220話「自浄自縛」で生存が確認できました。パンダや禪院 真希など、高専メンバーと一緒に登場し、元気な姿を見せてくれています。
五条悟が復活する前、高専メンバーが集まる中に「狗巻棘」の姿があり、多くのファンは歓喜の声を挙げました。ただし、描かれた姿は小さく寂しい気持ちになった人もいるでしょう。
221話「得喪」では、獄門疆「裏」を開門するときに、拡声器で「しゃっけー」と叫びました。久々の出番ながらも、元気そうな姿が見られてよかったです。
「狗巻棘」の合図で、天使が術式「邪去侮の梯子(やこぶのはしご)」を使い、獄門疆「裏」の封印を解き、五条悟が復活しました。
「狗巻棘」の「おにぎりの具」という独特な語彙で始まった五条悟の復活作戦は、多くのファンを喜ばせるきっかけとなりました。作戦は、無事に五条悟を救い出すことに成功しています。
呪術廻戦の死亡キャラ一覧は以下でご紹介しています。
腕が切られたシーンの詳細や犯人を解説
単行本16巻137話で、渋谷事変の後で腕が切られていたと判明した「狗巻棘」ですが、なぜ負傷したのでしょうか。「狗巻棘」の実力であれば、無傷で渋谷事変を乗り切れそうなものです。
「狗巻棘」が腕を切られた原因は、いくつか推測できます。「狗巻棘」の腕が切られたシーンの詳細や犯人については、下記の通りです。
- 腕がなくなった原因は宿儺の伏魔御厨子
- 虎杖に気を遣っているシーンから宿儺が犯人と確定できる
- 高専上層部が犯人だった説
腕がなくなった原因は宿儺の伏魔御厨子
「狗巻棘」が腕を切られた描写は、明確に出ているわけではありません。実際、「狗巻棘」は渋谷事変で戦闘に加わっているような描写はなく、一般市民の避難を優先していたようです。
しかし、一般市民が避難した先では、宿儺と魔虚羅が戦っていました。そのときに宿儺が領域展開「伏魔御廚子(ふくまみずし)」を使っています。
「伏魔御廚子」の効果範囲は広く、一般市民の避難先にも影響を及ぼしました。このときに、避難誘導していた「狗巻棘」も攻撃を受けて、腕が切られたと推測されます。
「狗巻棘」は渋谷事変で戦闘していた描写がないので、負傷したとすれば「伏魔御廚子」しか考えられません。
伏魔御厨子の能力・効果とは
領域展開「伏魔御廚子」は「両面宿儺」の技で、結界で空間を分断しない「閉じない領域」で展開できます。そのため、効果範囲が広く、渋谷全土に影響を与えていました。
領域に触れたモノが呪力を帯びていた場合は「捌(はち)」、呪力がないモノには「解(かい)」を領域が消えるまで常に浴びせられます。そのため、渋谷全土が更地と化しました。
- 捌:呪力量や強度に応じて一太刀で断つ斬撃
- 解:通常の斬撃
領域の効果範囲は、最大半径200mほどと推測されており、かなり広範囲に斬撃を浴びせられます。また、効果範囲を絞れば、斬撃の威力を高めることが可能です。
「伏魔御廚子」が初登場したのは、単行本2巻8話の「呪胎戴天編」になります。宿儺の指を食べた特級呪霊を無残にも瞬殺したのが印象的でした。
虎杖に気を遣っているシーンから宿儺が犯人と確定できる
単行本25巻222話で、「狗巻棘」と「乙骨憂太」が会話しているシーンがありました。その話の内容から、腕を切断した相手が宿儺だと確定できます。
乙骨憂太が「そうだね あれは宿儺がやったことだ」「彼が背負うべきじゃない」と話をしていました。
「狗巻棘」は虎杖が自分の腕を切断したのが、宿儺に体を乗っ取られていたときの虎杖だと伝わっていないか心配していました。虎杖が罪悪感を抱かないよう、配慮しているのがわかります。
自分の体を切断したきっかけであっても、虎杖のことを恨んでいないところが「狗巻棘」の優しさが感じられます。これからも生徒同士は、仲良くあって欲しいものです。
高専上層部が犯人だった説
「狗巻棘」の腕が切られたのは宿儺だったと確定しましたが、137話時点では犯人が「高専上層部説」がありました。理由は「狗巻棘」と親交があった、乙骨憂太を焚きつけるためです。
五条悟が封印されたことで、上層部は虎杖抹殺に向けて積極的に行動し始めました。その執行人を乙骨憂太に任命しています。
「狗巻棘」の腕を切断したのが、虎杖だと乙骨憂太に説明すれば、死刑執行に乗り切りになるのでは?と上層部が考えそうなものです。特級呪術師であれば、虎杖の処刑は容易でしょう。
実際、死刑執行人に選ばれたときは、「狗巻棘」の腕を切断した相手の仇ならと指令を受けることを了承しています。上層部からすれば、理想的な展開といえるでしょう。
虎杖を「狗巻棘」の仇と乙骨憂太が話をしていたのは、あくまでも演技だったと後に判明しています。
狗巻棘が「左腕だけ」を失った理由は?
「狗巻棘」は宿儺の領域展開「伏魔御廚子」を受け、腕を失ってしまいました。このときに切断された腕は、左腕だけです。
なぜ左腕だけ失ったのか、状況がわからない限りは原因がわかりません。かなり広範囲に影響を及ぼす「伏魔御廚子」を受けて、左腕の切断だけで済んだのは奇跡としかいえないでしょう。
なぜ「狗巻棘」は、左腕だけを失ったのでしょうか。「狗巻棘」が左腕だけ失った理由は、下記のような考察ができます。
- 市民を助けようとした可能性
- 簡易領域で防御した可能性
市民を助けようとした可能性
渋谷事変での「狗巻棘」の役割は、一般市民を安全な場所に避難させることです。このときに、一般市民を助けようとして、領域展開「伏魔御廚子」に巻き込まれた可能性があります。
利き手である右手には、呪言を有効的に使うための拡声器を持っていました。そのため、空いている左手を使って、一般市民に手を伸ばして助けようとしたのではないでしょうか。
手を伸ばして「伏魔御廚子」に巻き込まれた場合、なぜ呪言を使わなかったのか?という疑問は残ります。
基本的に「狗巻棘」は、一般市民の近くにいたはずなので、「伏魔御廚子」の効果範囲にいたことは間違いないと思われます。その被害を左腕に受けたと推測できるでしょう。
簡易領域で防御した可能性
「呪術廻戦」では、領域展開に対抗する手段はいくつかあります。そのなかの一つが「簡易領域」です。簡易領域は、相手の領域の結界を中和する効果があり、必中効果を無効化できます。
「狗巻棘」が簡易領域を習得していた描写はありません。しかし、数多くの呪術師が簡易領域を使っているシーンがあるので、「狗巻棘」も習得している可能性はあります。
簡易領域を使った結果、宿儺との実力差で領域の力に押し切られて、左腕だけ失ったのかもしれません。あの領域内で左腕だけで済んだのは、簡易領域での押し負けが原因の可能性はあります。
簡易領域は、人によって精度や能力に差があるようです。「狗巻棘」が簡易領域を覚えたところなら、宿儺との領域勝負で負けるのも納得といえるでしょう。
狗巻棘の渋谷事変での活躍シーン
「狗巻棘」は渋谷事変では、あまり登場しておらず、活躍している場面は少ないです。しかし、単行本12巻100話「渋谷事変18」で、一般市民を誘導しているシーンがあります。
五条封印の情報を聞いた虎杖が渋谷駅の地下に行こうとしたとき、呪霊が一般市民を襲っており思うように助けに行けません。虎杖も一般市民を放置できず困っていました。
そんなときに、「明太子」という声が聞こえ、虎杖は「その語彙は」と振り返ります。そこには、おにぎりの具しか語彙がない、「狗巻棘」の姿がありました。
「狗巻棘」は虎杖を地下に向かわせるため、呪言の力を使って「動くな」と指示を出します。これにより、呪霊の動きを止めて虎杖をサポートしました。
狗巻棘の最新登場シーン
渋谷事変以降で出番がほとんどなかった「狗巻棘」ですが、単行本25巻220話「自浄自縛」で再登場を果たしました。元気な姿を見せてくれたことで、多くの読者は歓喜の声を挙げています。
「狗巻棘」は死亡していたかもしれないと思われていたので、再登場は嬉しいサプライズでした。「狗巻棘」の最新登場シーンは、下記の通りです。
- 獄門教の封印解除の合図を送る
- 乙骨との会話
- 人外魔境新宿決戦を観戦
獄門の封印解除の合図を送る
元気な姿を見せてくれた「狗巻棘」は、単行本25巻221話「得喪」で五条悟が封印されている「獄門疆「裏」」を解除する合図を送っています。とても重大な役割での再登場でした。
天使の術式「邪去侮の梯子」を使うタイミングを「しゃっけー」と、おにぎりの具の語彙で叫んでいます。なぜ語彙が少ない「狗巻棘」に合図を任せたのかは不明です。
久々の「狗巻棘」の出番に、読者も嬉しい気持ちでいっぱいだったでしょう。五条悟が復活する場面なので、誰もが注目していたワンシーンでした。
乙骨との会話
単行本25巻222話で、乙骨と「狗巻棘」が会話しているシーンがあります。自分の腕を失った原因を虎杖が知っていないか、心配している様子でした。
その後に「狗巻棘」が「すじこ」としゃべり、乙骨が「ありがとう 使わせてもらうよ」と意味深なセリフを言っています。何かばつの悪そうな雰囲気で話をしていたのが印象的でした。
これは呪言を使わせてもらうよという意味に捉えられます。乙骨の術式は「コピー」で、「狗巻棘」の「呪言」をこの後に使わせてもらうための確認だったのでしょう。
同級生で、苦楽を共にした呪術高専のメンバーだからこそ感じられる、仲の良さがこのシーンには詰め込まれていました。これからも、対等で仲の良い関係を築いて欲しいものです。
人外魔境新宿決戦を観戦
単行本25巻223話で五条悟VS宿儺戦が描かれる「人外魔境新宿決戦」が始まりました。「狗巻棘」は、他の呪術高専メンバーと一緒に、モニターで最強同士の戦いを見守っています。
ほぼ全員が観戦しながら、各々の意見を述べて戦いを見守っているところ「狗巻棘」もおにぎりの具で会話していました。いつもの語彙で安心したファンも多かったでしょう。
五条VS宿儺の戦いを見た「狗巻棘」は、「おかか」としゃべっています。その言葉を聞いて、乙骨は「狗巻君の言う通り五条先生に呪力切れはありません」と訳していました。
なぜか乙骨は、おにぎりの具しか語彙がない「狗巻棘」の言葉を完全に理解しています。
「狗巻棘」の語彙は独特ですが、近しい人間であれば、言葉を完全に理解できるのかもしれません。乙骨と「狗巻棘」との絆が垣間見える、微笑ましいシーンでした。
狗巻棘の今後の活躍シーンは?
渋谷事変で死亡したと思われていた「狗巻棘」は、生存していたことが判明しました。その後も、おにぎりの具で会話する、独特な語彙も健在でファンも嬉しかったはずです。
そんな「狗巻棘」は、今後も活躍するシーンはあるのでしょうか。「狗巻棘」の今後の活躍シーンについては、下記の通りです。
- 死滅回遊や人外魔境新宿決戦ではほとんど出番がない
- 乙骨が呪言を使用している
- 反転術式で腕が治癒する可能性
死滅回遊や人外魔境新宿決戦ではほとんど出番がない
渋谷事変の後に生存していたものの、左腕が失っていた「狗巻棘」は、単行本25巻221話「得喪」で天使に合図を出すといった出番があります。おにぎりの具での合図は、シュールでした。
しかし、左腕を失った影響なのか、戦闘する機会がなく、「死滅回遊編」や「人外魔境新宿決戦」などで出番はありません。もっと出番を増やして欲しいと思っているファンは多いでしょう。
左腕を失っても、「狗巻棘」の術式は呪言なので、戦闘では役に立つような気はします。
呪言は使えても、死滅回遊編や人外魔境新宿決戦で登場する敵キャラは、今までの呪詛師や呪霊よりレベルは高いです。そのため、手負いの「狗巻棘」では危険なのかもしれません。
乙骨が呪言を使用している
250話で乙骨が宿儺に対して「呪言」を使っています。戦闘中の宿儺に向かって「動くな」と宣言し、一瞬ですが動きが止まっているように見えました。
乙骨は領域展開「真贋相愛」で、複数のコピーを使いました。そのなかの一つが「狗巻棘」の「呪言」です。
「狗巻棘」が呪言を使うときは、相手のレベルに応じて喉に負担がかかっていました。しかし、乙骨はノーリスクで術式コピーしているような雰囲気で、宿儺相手でも反動はありません。
この描写から、手負いの「狗巻棘」が戦闘に参加するよりも、乙骨が呪言を使ったほうが安全な気がします。そのため、「狗巻棘」の出番は、人外魔境新宿決戦ではないかもしれません。
反転術式で腕が治癒する可能性
「狗巻棘」は反転術式が使えませんが、他者に反転術式が施せる術者が呪術高専側に2人います。それは「乙骨憂太」と「家入硝子(いえいりしょうこ)」です。
反転術式を2人から受けて治療をすれば、左腕は治癒できるのでしょうか。実際、234話で腕を切られた五条悟が反転術式を使って、腕を治療していました。
しかし、220話で天使「来栖華」が失った腕を治療してもらおうとしたとき、家入硝子の反転術式では、腕は再生しませんでした。他者にかける反転術式では欠損は全回復できないようです。
天使「来栖華」に向かって、家入硝子が「すまないね 私の反転術式ではこれが限界だった」と言っていました。
ただし、気になるのが137話で描かれた「狗巻棘」の左腕には、呪符が巻かれていました。これが何らかの理由で巻いている場合、後々腕が再生する可能性があります。
「狗巻棘」が活躍する場面が来るなら、左腕の回復は必須条件といえるかもしれません。これからのストーリー展開に注目していきましょう。
まとめ
渋谷事変から出番がほとんどなかった「狗巻棘」ですが、生存していたことがわかりました。死亡してはいませんが、左腕を失っているため、今後戦闘には参加しない可能性が高いです。
左腕を失ったのは、渋谷事変で宿儺が放った領域展開「伏魔御厨子」が原因だったと、「狗巻棘」と乙骨の会話でわかっています。また、生存していたものの、天使「来栖華」の術式を発動するときに合図をするといったシーンだけで、ほとんど出番はありません。
「狗巻棘」が活躍する場面があるとすれば、左腕の回復が必須といえます。これから「狗巻棘」が活躍するのか、今後の展開を楽しみにしておきましょう。